夏季オリンピックは(西暦でいうと)4で割り切れる年に、冬季オリンピックは4で割ると2余る年に行われることになっているため、2017年にはオリンピックは開催されていない。そう勘違いしてはいないだろうか?
2017年、Marblelympics(ビー玉オリンピック) 2017が開催された。開催地はおそらく投稿者の家であろう。僕はこのビー玉オリンピックがかなり好きで、家でひとりで飲んでいる夜、泥酔してなにも考えられなくなった最終のフェーズなどによく観ていて、そのたびに選手たちから夢と感動を与えてもらっている。
こちらがマーブリンピックの公式ロゴ。本家を模しているが、より存在感のある重厚なデザインとなっている。
こちらが開会式の様子である。赤と黄色のビー玉たちが聖火を運んでいるのが見える。動画左上では並行して出場チームの紹介がされている。
いちばんの前提の説明をしていなかったが、マーブリンピックというのはビー玉によって競われるスポーツの祭典である。選手だけではなく、運営も観客も、視聴者もすべてがビー玉となっている。それぞれのチームは色や模様が似通った4つのビー玉で構成されており、それぞれに名前がついている。
たとえば、チーム「Mellow Yellow」のメンバーはYellah、Yellow、Yelley、Yellupの四玉である。名前的におそらくYellowがチームのキャプテンであり、Yellupは実力こそあるものの素行が不安定な良くも悪くも目立つ選手(国母和宏さんのような)といったポジションなのではないか。
ちなみに競技中に観て区別をつけることは人間にはほぼ無理なので、名前と玉を一致させる必要はない。
ここからは競技をちょっとだけ見ていこう。これは回転しながら受け皿を下っていき、先に一番下のゴールに到達したほうが勝ちという競技。
ハンドスピナーがこんなに凶悪な使われかたをされているの初めて見た。人間にとっては手遊びのGearにすぎないが、ビー玉にとっては命のやり取りに使われるArmsなのかもしれない。
はじかれずに残った玉数が多いほうが勝ちというルールのようである。マーブリンピックでは最も激しい肉弾戦が見れる種目であり、選手の負担は大きいものの、その分熱烈なファンも多いといわれている。
チーム全員がひと並びになってスライダー上に待機、合図と同時にダッシュして、スライダー下方に置かれた錘をどれだけ動かすことができるかを競う競技である。スピード、パワー、チームワークすべてが試される、マーブリンピックの花形競技だ。
個人的にはスタートさせる役目もちゃんとビー玉がやっているところがラブリーだと思う。
ビー玉オリンピック、ちゃんと見ているとけっこう熱中できてしまい、最後のほうにはなんとなくの推しチームまでできてしまう。なにか競い合っているものを見ることの快楽というのはひょっとしたら対象を選ばないのかもしれない。
いまはマインドスポーツの領域でホットな話題だけど、ひょっとしたらフィジカルなスポーツにおいても、人間がやっている意味ってじつはそれほどないのではないか、と思っちゃったりします。