マッチデー 2

 

2023シーズンJ1リーグ第10節 横浜FCvs北海道コンサドーレ札幌

 立ち上がり早々ミスから失点したときは、「だれも俺を愛さない…」という心情になっていたが、そのあと前半で逆転、後半にも追加点を重ねてしっかりと圧勝。いい週末になりました。

 

 今季の札幌は本当に完成度が高いというのが、個人的にずっと思っているところ。今回も、密集したところでボールを確保→アイソレーションしている金子に開放、そのまま崩して1点、というようなとても美しいオフェンスを見せてもらえました。

 

 頭角を現してきている浅野選手もすごくいいニュースである。はじめのころは良さがよく分からなかったのだが、もうチームの新しいストライカーヒーローと言ってもいいんじゃないでしょうか。とにかくシュートがうまい選手っていうのがうれしいですよね。どの位置でボールを受けても、まずはシュートを念頭に置いてプレーするし、それを可能にするキック力とセンスがある。1点目はもちろん、2点目のきっかけとなったシュート、素晴らしかった。

 

 1トップという感じではないので、活躍できるクラブは選びそうだが、札幌、彼にとってはかなりいい環境なのではないでしょうか。末永くいてくれ~~!!

 

22-23シーズンラ・リーガ第32節 レアル・マドリーvsアルメリア

 一応見たが、リーガへのモチベーションが特にないマドリーと、この後の残留争い直接対決に向けて主力を温存してきたアルメリア、……という消化試合感丸出しの一戦でした。ベンゼマハットトリックがあったほか、しっかりと、緩い守備から2点取られての4-2である。

 

 とくに感想はない。

 

 そのあと、後半から裏でやっていたACL決勝のアル・ヒラルvs浦和を見た。アル・ヒラルにボールを持たせて…、というゲームプランがはまっているように見えて、けっこう内容では優勢だったように見える。

 結果としても、1-1とはいえアウェイゴール*1と相手キー選手の退場を勝ち取った浦和が勝利ではないけど勝利にかなり近づいたという印象。埼スタでのホーム第2戦はフルで見ると思うので、楽しみですね。

 

22-23イングリッシュプレミアリーグ第34節 リヴァプールvsトッテナム

 またOut Of Context Footballに素材を提供するだけのおもしろクラブになってしまった。

 

 いろいろあった試合なのでまぎれてはいるが、リヴァプールとの競技レベルの差は1段階か2段階くらい開いていたように思う。いろいろちぐはぐさに苦しみながらも、中央にアーノルドを配置する戦い方をなんとか仕上げてきているリヴァプールに対し、こちらは何もなし。

 ソンは裏に走り、スキップは体を張ったコンタクトを見せ、ポロは可能性を感じるロングレンジのシュートを打つなど、個人はそれぞれ頑張っていた。ただ、それは個人が自分のいちばんしたいプレー、得意なプレーを散発的に繰り出していただけで、チームとして文脈の整った守備・ボール奪取・攻撃のサイクルを生み出すことはできなかった*2。ただ、試合の流れにあわせて散漫に後手でアクションするだけ。弱すぎる。

 

 コンテの会見の後は、「こんなリスペクトのない人間は今すぐ辞任させるしかないよ」派だったのだが、その後数試合で、いままで曲がりなりにも積み重ねてこれていたサッカーが全部0になったのを見ていると、屈辱を受け入れるべきだった気さえしてくる。

*1:浦和のゴールは珍しい形だったけど、ドラマティックで見ている分にはわくわくしました。

*2:一応、守備では自陣に引き込んでアーノルドの裏をソンが狙う、というプランはありそうだったが、むしろ即席でできるのはそれくらいしかなさそうな模様。もちろん読まれていて、1stディフェンスをしっかりしていれるボールの精度を下げ、コナテがマッチアップする、という至極当然の対策をされてノーチャンス、という感じだった。そもそも瞬く間に3失点して「引き込むとは?」という情勢になっていたし。