2試合

 

 今日はサッカーの試合を2試合見た。ふだんは「~したい!」という気持ちより「めんどくさい。眠い」という気持ちが勝つことのほうが多いので、抑うつ気質の人間にとっては、サッカーの試合を1日で2試合も見れたというのは喜ばしいことである。

 

1試合目

 トッテナム・ホットスパーは久しぶりに危なげなく勝ちました。やったね! とくに3点目のエンドンベレ選手のアメイジングなゴールはすくなくとも今シーズン、語り継がれることになるでしょう。

 

 気になった選手はふたりいます。

 ひとりは、左のウィングバックに入ったセルヒオ・レギロン選手。いつもより0.5列前のポジションで起用されたのだけど、前後のソン・フンミン選手やベン・デイビス選手のポジションを見つつ、ときには前線中央に飛び込んでいったり、……そしてその時ではないときにはステイしてバランスを取ったりと、賢いプレーを見せていてとても良かった。

 

 もうひとりが3CBの右に入ったジョー・ロドン選手。そういう選手特性なのかチームとしての約束事なのかはわからないけれど、ビルドアップへの貢献度が0だったのはちょっと見ててびっくりした。

 プレッシャーがかかると、(いい言葉でいえば)セーフティに、(悪い言葉でいえば)安くプレーする。まあプレッシャーがあるときはそれはそれでいいとしても、プレッシャーがない場面、……とくにダイアーが「体の右にトラップして右のオーリエに展開しろよ」みたいなメッセージ付きのパスを出したときでも、体を中央に向けたままトラップして、そのままボールを返す、みたいなシーンが見られて気になる。

 

 ロドンがいったんボールを受けて、右のオーリエにつけて、そのあいだにポジションを微調整してオーリエのリターンを受けて、それをダイアーに戻す。この工程が挟まるだけで攻撃はだいぶ楽になると思うので、……まあ僕が言うのもなんですけど、もうすこし頑張ってほしいと思う。

 

2試合目

 ドラゴンクエストⅣの気球に乗っているときの曲「のどかな熱気球のたび」くらい*1試合のテンポがころころ変わる、とても面白い試合だった。

 

 前半は攻めるリヴァプールに、守るマンチェスター・U。……マンUはたまにカウンターで打開できそうな雰囲気を作るのだけど、フィニッシュまではいかない。いつもはこのチームに魔法をかけているブルーノ・フェルナンデス選手も、今日はボールを持って想像性を発揮する時間をあまり与えてもらえていなかった。

 試合の後半から終盤にかけて、両チームが立て続けにチャンスを作るのだけど、その盛り上がりもとても良かった。

 

 個人的に注目していたのは、マンUのマクトミネイ選手……、だったのだけど、この試合に関しては可もなく不可もなく、というくらいの出来だったと思う。

 ほかに気になったのはリヴァプールシェルダン・シャチリ選手。ひさしぶり*2にプレーを見たんだけど、けっこう気の利いたポジションに立ってボールを振り分けているような印象で、なかなか悪くなかった。ぜんぜん試合に出れてない選手でさえ、ピッチに立ったらこうなので、南野選手の立場を考えると非常に微妙な気持ちになった。

*1:なぜこんなたとえになったかというと、ちょっと前の回を見てください。

*2:アンフィールドの奇跡のとき以来。