つつじヶ丘

 

 台風がすぎて、晴れ渡ったつつじが丘をすこしだけ散歩した。知らない土地、レアな土地、何度も行くようなところではない土地に行くと、すこしの時間だけでいいから歩きまわってみたくなる。住む、調べる、建てる、観光する、働く、……土地との関わりかた、愛しかたはいろいろあるけれど、僕は歩くのがいちばん好きかもしれない。

 

f:id:kageboushi99m2:20191016171731j:plain

 駅前。駅ビルとロータリーがある。都心にも近く、調布や千歳烏山といったそれなりにそこで用が済んでしまうくらいの大きな駅に挟まれた駅、というサイズ感をぴったりと感じさせてくれる駅ビルだった。ちなみに地上にあったリーズナブルな蕎麦屋さんは値段の割に非常においしかった。

 

f:id:kageboushi99m2:20191016171817j:plain

 石でできた子供が階段に座っている。この階段を降りたところ(写真の、写っているのとは反対側)には書原という名前の本屋さんがある。一見普通の駅前本屋さんに見えるけど、大学の生協図書館のような硬派な品ぞろえをしていた。

 

f:id:kageboushi99m2:20191016171919j:plain

 だし自販機、存在は知っていたけれど実物は初めて見ました。では、なぜ自販機でだしを売っているのか? 

 これには以下のような理由がある。まず、だしは製品である以上どこかに在庫として保管しておかなければならないが、じつは倉庫を借りるのと自販機を設置するのでは、単位在庫当たりの経費がそこまで変わらないというのがある。だしなので冷蔵しておく必要がなく、電気料金がかからないというのがその要因だ。

 経費がおなじであれば、販売もできる自販機のほうがお得である。物珍しさからくる広告効果も期待できる。ただ、補充にかかる費用を圧縮するために極力商品数を絞る必要があるが、だしという商材の性質上(普通の飲料自販機ではそれは難しいが)いろいろな種類の商品をつねに取り揃えておく必要はあまりないため、そのデメリットはそこまで大きくない。

 長く書きましたが、上に書いたのはいまてきとうに考えた根拠のない説明なので真に受けないでください。

 

f:id:kageboushi99m2:20191016171848j:plain

 駅北側には京王によって開発されたとみられる閑静な住宅街が広がっている。写真はグーグルマップで「丸いオブジェ」と書かれていた場所。グーグルマップには「なんかのマンションの狭間に存在している、ただ丸いやつ。なんだろ?」という口コミが一件だけ投稿されていた。

 

f:id:kageboushi99m2:20191016171946j:plain

 対して駅南側はそこまで開発が進んでいる感じはなく、北側とはまたべつの趣をした閑静な住宅街が広がっている。写真はそこにあったウラニワという名前の居酒屋さん。あそこのテラスで飲めたりするのだろうか。道路との距離が近くて面白そう。行ってみたいです。

 

 終わりだ。