「IG'S Football RADIO アイジー」というチャンネルを最近サブスクライブしました。チャンネル概要の説明は「ユナサポが語る欧州サッカー裏話」、マンチェスター・Uやラ・リーガの2強を中心としたサッカー動画を投稿している。
何故アムラバト達を獲得?ユナイテッドの移籍市場終盤の裏話 - YouTube
メンバーはIGさんひとり(+編集担当2名)で、動画はカメラに向かって台本をトークするスタイル。口癖は「ウェイヨー」「カマす」「マジ、バッド入った」などなどで、ヴィジュアルの雰囲気にそぐうラッパー兄ちゃんといったしゃべりかたをしている。
発声が良く、YouTube用の喋りかたが徹底されていて聞きやすい。編集もきれい。で、話している内容はどうなのかということなんですけどこれもなかなかなんですよね。基本的には海外メディアやスタッツを参照して、そこから得られる情報をまとめる感じで、チャンネルの雰囲気から想像していたよりだいぶ地に足がついていて良かった。
順位予想とかドラフト会議とか、そういう企画みたいなのも悪くはないんですが、結局サッカーファンが耳に入れたいのって、海外メディアの翻訳とまとめなんだよな…、ということを感じた。
結局、サッカー界って広すぎるので、ハマりたての1年目とかならあれなんですが、最終的には自分のところ以外報道追えなくなってくるんですよね。僕もいまのチェルシーに誰がいるのとか知らないし。そういうところにフィットする、質・量揃ったYouTubeチャンネル、なんぼあっても良いですよね。
質・量と言いましたが量もしっかりあるのが大きい。編集やリサーチを考えると、これ完全に仕事辞めてると思われる。仕事をやめてコンテンツを作っている人間はやはり応援したくなってしまいますね。
すでにそれに値するクオリティは十分そろっていると思うので、お金の計算をせずに日常の買い物ができたり、動画のための前向きな投資ができるくらい稼げる数字に早く到達してほしいものである。……じつは時間の問題、という雰囲気もありますが。
そんなクオリティのある動画の合間に「救いたい」動画も出していて面白かった。知らない人向けに解説すると、「救いたい」動画というのは、シバターが発案したフォーマットで、内容は世間で話題になった「やらかしてしまった人」に語り掛ける形式で、「お前の気持ちもわかるよ」と共感を示しつつ、「でもお前のやったことはやっちゃいけないことだよ」と説教をするというもの。まあ人生で誰もが一度はこんな感じで諭され、感情を抑えきれず、また自分のしてしまったことへの後悔があふれて泣いたことがあるのではないでしょうか。
といった、人々の心の根源を揺さぶるフォーマットだったこともあり、けっこう真似されて広まっているミームである。概要欄に「編集:アザール」「編集:〇〇*1」とやらかしたサッカー選手の名前が書いてあるのを、不思議なユーモアだなと思ってみていたのだが、そういうことだったのね。*2「編集:ポグバ」の動画も楽しみです。
この動画に限らず、「当たり障りのないこと」以外も(たくさんではないが)言っていくスタイルなのだが、ユーモアがあり、嫌なふうに映らない言葉づかいも上手である。
サッカーYouTuberといえばLeo The Footballだった時代から考えると、こういうところでヒヤヒヤせずに聞いていられるYouTuberは非常にありがたいものだ。*3
トッテナム戦の振り返りも堪能した。やっぱり、うちが会心の勝利をした後に見に行ける他軍のYouTuberって、本当に最高のコンテンツである。もっともっと、たくさん動画を見たいですね。