意外と行ったことある広島県

 

 生まれたところ、住んだところ以外で縁があるのって青森県だな~と素朴に思っていたけれど、意外と広島県にも縁があることが、いま漠然と人生を振り返っていたらわかった。

 

 1回目に行ったのは旅行と自傷の区別がついてなかった - タイドプールにとり残されてこれの旅行のとき。その時は山陽本線で岡山方面から広島に入り、尾道で降りて因島に行った。

 

 因島では、土生港や青影トンネル、折古の浜などのポルノグラフィティ聖地巡礼スポットを見て回って、はっさくゼリーを食べ、……「来たときとは別のルートで」という旅の黄金律に従って三原で降りたのであった。

 何の変哲もない三原のまいどおおきに食堂(〇〇食堂と地名が付いた店名で展開する、おかずを選んでキャッシュオンで購入するタイプの食堂チェーン)で食べたご飯の味、思い出せるな……。

 

なんかかわいくない。デザインの敗北である

 三原からはあえて呉線を通って広島に入ったのをおぼえている。深夜に到着して翌朝にはすぐ出発してしまいそこからは下関まで下車していないので、広島での思い出はネットカフェに向かうまでの間に、おなじく貧乏旅行をしているらしい東アジア人に「原爆ドームはどこですか?」と尋ねられ、「知りません」と答えた、くらいである。*1

 

 2回目は大学のサークル同期で行った卒業旅行。僕が所属していたサークルはけっこう旅行スキルある*2人が多く、この回ではかなり綿密に計算されたルートをたどり、広島の魅力を味わえたような気がする。

 現地集合*3で広島にイン。宮島に行き、大久野島*4に行き、夜は尾道のおしゃれなゲストハウスに泊まり、牡蠣小屋でありえないほど牡蠣*5を食べ、翌日はしまなみ海道因島までサイクリングした。そして駅前で尾道ラーメンを食べてバイバイ。

 

 3回目はポルノグラフィティの大雨ライブ史に刻まれる伝説の回、「しまなみロマンスポルノ」に行った時ですね。この時は僕は地元に住んでいて、福岡空港に上陸。今度は西から広島入りである。……しかしそれと同時にものすごい雨雲も広島にやってきていた。

 

 三原のイオンでぬれ対策のビニール袋とスリッパを買って、ライブは2日間。1日目は、大幅な遅れ*6のもと開催したものの、二日目は雨がすごすぎて、向かっている途中に中止。僕もその後は山口にいた友人とあそんだり、北九州にいた弟とあそんだりしながら帰宅した。

 

 泊ったのが「仙酔島」という謎の島で、いま思うとライブの中日に島に泊まるなよ。

*1:これで彼が原爆ドーム行きをあきらめていたら東アジアの政治の安定をほんのわずかだけ俺が邪魔したことになっているのかも…。

*2:伝統的に「地理部」と剣舞しているメンバーが多いサークルだった。

*3:帰省先からくる人もいるのでただただ合理的なのだが、「卒業旅行が現地集合って草」と後輩にはウケていた。

*4:うさぎアイランド

*5:これ当たったらどうするつもり?とはみんな思っていた。

*6:びんご運動公園陸上競技場という、交通アクセス的にもキャパシティ的にも、この規模のライブを開催するにはなかなか厳しい会場だった。