質問に答える 3

 

ここからの一月で一番楽しみなイベントは?

 これを聞かれたのは12月9日だったので今更感は本当に否めないが、いちおうその当時を振り返って考えると、いちばん楽しみだったのは年越しイベントだったと思う。東京に出てきてからの僕は、伝統的に高校時代の旧い友人たちと年を越していて、今年も同じような年越しを計画していた。

 

 何年も何年も続くような行事ではないことはわかっていて、「こうやって集まるの、今年こそ最後になるのかな…」とそれぞれが心のどこかで思いながら集まっているのが個人的にはエモくてかなり好きです。来年もやろうね。

 

三人兄弟だとお米がたくさん減りますか?

 僕は白米は週に10粒くらい食べられればそれで満足だったし、弟ふたりも僕ほどではないにしてもまあまあ小食だったので、お米はぜんぜん減っていなかったと思います。「どうしてこんなに減らないのかしら」と母親はよく不思議がっていた。母親は自分が子供のころは毎食1合くらいお米を食べていたそうです。

 

小説を書く時は0から1を生み出すときと、自分の人生から切り出してそれを土台にするときと、お互いどれくらいの割合になっていますか

 これはひとによってそれぞれだと思うのだけど、僕はフィクションを書くときに自分の人生を切り出すことをほとんどしないタイプなのでした。やったことがまったくないわけではないのですが、自分のことを加えてしまうとどうしても恥ずかしくなってしまう。自分について語るよりは、自分が見聞きした、自分ではない物事についてなにかを言うことのほうが好きなタイプで、その性質はフィクションを書くときに限ったことではないと自分で思っています。

 

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