日曜日 昼過ぎまで眠ったあと

 

日曜日
昼過ぎまで眠ったあと
カウントダウン症候群の子供たちを引き連れて
僕は遠く山まで出かける

ごらん
あれは街だよ
囲いのついた蒸留酒
人生から
風が吹き寄せる

この山は
はるか昔は海底だった

鮫だって
昔は
桃の香りをしていたさ

この世の賢者たちは日曜日
日が暮れるまで眠っている

大切なものをぜんぶ山に忘れて
僕たちは帰ってくる

呼び止める
神様のいうことを
ぜんぶ聞かないで

子供たちは数を数える
3、2

街は眠っている

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