今年もM-1決勝戦が近づいてきている。……近づいてきていると知ったふうなことを言ったが、じつは僕はM-1をちゃんと見たことがない。*1
ちょっと前まではそれでもぜんぜん良かったのだけど、ここ数年、なんかM-1を見ないことへの風向きが変わっていませんか? 具体的に言うとサブカル層の多くがM-1レースを楽しみにするようになって、決勝戦だけじゃなくインターネットで公開されているそれまでの予選にも目を通していて、「個人的な一押しは○○というコンビ」「今年こそ○○が決勝行ってほしい」みたいなことがそこここの会話で言われるようになっていて、各ステージの通過者が発表されるタイミングではタイムラインがその話題でにぎわうようになっている。……「M-1」がサブカル層のなかで前よりもとても大きなコンテンツになっているような気がするのである。
ここ数年は個人的には「M-1」との距離の取りかたをずっと考えていた。ただ「見てない」というのではあまりにも逆に張りすぎていて面倒なひとになっちゃうし、かといって「全然見たよ」という感じを出し続けているのも胸がきゅっとする。
とはいえ僕も、お笑いに詳しいわけではないのだが、「笑う」ということは人間の感情のなかでもけっこう好きなほうである。*2ここでM-1観戦デビューして新たな「詳し分野」を作るのもあり……、いやでもまだ静観していたほうが賢い……、とか態度を決められずにいるうちに今年も年末になってしまった。
いまからではもう遅い。詳しくなるかどうかを考えるのは来年に決めるとして、今年はとりあえず、周りからすすめられたりリンクを送ってもらったものについてはとりあえずぜんぶ観てみることにした。その代わり、勧められてもいずリンクも送られていないものはぜったいに自発的に見ないことにする。*3
というわけで、ここで取り上げるのは僕の趣味で選んだわけではないM-1ネタとなっている。センスがなかったり、もっといいのがあってもそのことの帰責先は僕ではないことは了解願いたい。
面白……、なにこれ。え、さすがにこの人数でふだんからネタをやっている芸人ではないよね。
大人が楽しんで観るようなものではなさそう。
演技うま。僕みたいな大にわかが見ても面白かったですが、これはM-1を熱いれて追いかけてるお笑いファンにとってはご褒美のデザートみたいな回だったでしょうね……。その体験ができるのはうらやましい。
ぱっと見の最初の印象とボケツッコミが逆のタイプだ! 面白かった。「殺すぞ」は2021年個人的にいちばん面白くて、「クレーマーSUSURU」以降いつ聞いても大笑いしてしまう。
とりあえず薦めてもらったのはぜんぶ見終わりました。ほかにもいいのがあったら、ぜひ教えてくださいね。