短歌 40

 

競争を逃れ廊下のアサガオがつかまり立ちをする夏休み

 

 

展示室送りになった化石たち すみからすみまで研究されて

 

 

甘口のレトルトカレーもキッチンに当然あるようになって 二年目

 

 

ひび割れを玉子にいれて問うきみのどちらにしても月の裏側

 

 

幸せになってあなたを待たせたい みかんが甘くなるころ思う

 

 

企画展 凡庸なものがこわいのはこれから僕がそうなるからだ

 

 

雨だけどたぶん部活でそのあとは焼き芋を食べて帰る一日