最近お酒を飲みながらよくこのチャンネルを見ている。「Geography Now!」という名前で、このお兄さんが世界のあらゆる国を15~30分程度のコンパクトな尺で解説する、という動画が看板コンテンツだ。
まあ言っちゃえばそれだけで、あんまりキャッチーではないのだけれど、中身を観てみるとふつうに面白い。それぞれの国の領土や地域区分、地形、自然、特筆すべき文化、人口構成、言語、経済・産業、国民性、歴史、他の国との関係など、ある国をなんとなく知りたいなというときに知っておきたい要素がまとまっている。
長くなり過ぎず、浅くなり過ぎず……、とちょうどいい感じであるし、ヴィジュアル資料にも富んでいる。地理の資料集の「○○国の地誌!」みたいなページをそのまま動画で見せてくれるようなチャンネルである。
国の紹介コンテンツはどっちかというと観光に寄りがちで、都市の紹介とか、世界遺産とか、伝統文化とかがメインになりがちなのだけど、そうではないちょっと堅めの知識もおなじくらいの割合で入れてくれるのが個人的には助かる。
あとツボだったのは、めっちゃ歴史ははしょって紹介するところ。単語の連呼!みたいになっていてリズムはいいけれど、ある程度歴史を知ってないとここは聞き流す部分になりますね。
Geography Now! NETHERLANDS - YouTube
たとえば、オランダだとこういう感じのテンポになる。まあでも、地理に比べて歴史は好きな人も、その好きな人がやっているチャンネルも多いので、専門のチャンネルで見てくれってことなんでしょう。
日本の回もある。この回を見ると、なんとなくどんな感じの動画なのかが良くわかるので、はじめての人はこれを見るのがいいのではないでしょうか。再生回数もかなり多い*1。
このシーンや、日本の有名人を紹介するコーナーで福沢諭吉と本田忠勝の画像があきらかに逆*2なところなどでウケた。日本の回にはそれなりに読める日本語字幕がついているのも良い。
地理に興味がなくても、日本の回は、外国人の地理のお勉強として日本がどういうふうに見えているのかがわかってけっこう面白かった。
大部分の動画は自動生成の日本語字幕か、英語字幕(orその他自分の理解できる言語の字幕)をつけつつ見る必要がある。ただ、けっこうわかりやすい英語でしゃべってくれているので、自動生成字幕を見るにせよ、英語を聞くにせよ、ストレスがそこまで大きくないのがありがたい。
アルファベット順に更新されていて、現在「スリナム」まで来ている。……とここで、エスワティニってどうなっているんだろう、という疑問がわいてきた。いまスリナムなので旧国名の「スワジランド」であれば出番はそろそろなのだが、ちょっとまえに国名が「エスワティニ」に変わってしまった。かといって、Geography Now!が「E」をやっていたころにはまだ名前はスワジランドだったはずである。
つまり、このままZまで続けて行っても、エスワティニの出番は来ない。不安だ。ひょっとして、エスワティニはGeography Now!では取り上げてもらえないのだろうか……。
結果はこうなっていた。よかったね…、エスワティニ。