地上波の「関ジャム」 YouTubeの「ROCK FUJIYAMA channel」

 

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 ROCK FUJIYAMA channelはマーティー、ケン、ローリーの3人が「ロック」をテーマにしたいろいろな企画を行う、……もともとは00年代に1年だけ放送されていた深夜番組を母体にした音楽エンタメYouTubeチャンネルである。

 これだけ聞くとぜんぜん面白い要素ないように思えるかもしれないが、実際、そういった文章で要約できるところに良さはなく、なんというか、フィーリングとか空気感、スタンスがすごく好きなチャンネルなんです。

 

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アメリカ全50州の名曲が続々!! 即興演奏バトル!!【ROCK FUJIYAMA】 - YouTube

 まずこの、ギターを首に引っ掛けて並んでトークするという立てつけが、意外と類を見なくていいですよね。もちろんギターは飾りではなく、それを首にかけているひとも並大抵のプレイヤーではない。企画の進行や、トークの盛り上がりに応じて軽やかにギターを奏でる絵面は、YouTube広しといえども、意外とここぐらいでしか見られないのではないでしょうか?

 

 ミュージシャンとしてかなり真剣で、そしてとても優しいというスタンスも素敵だ。これは去年の年末に出た、言っちゃえば紅白歌合戦のスタイルにのせた「視聴者の投稿演奏映像を紹介する」動画なのだ。

 投稿者たちはみんな楽しそうに、華麗にギターを弾いているし、マーティーもローリーもその演奏のいいところをうれしそうに語ってくれるので、なんか見ていて、ほほえましい。ギターの縦と横にひろがっている文化、めっちゃいいなって思っちゃう。

 

 あと、「このラウンドはふたりとも3弦のチューニングが良くないね」と、ミュージシャンとして誠実なコメントもふつうに言うのも面白い。ここでぜんぶ社交辞令じゃない、いい感じでの演者じゃなさムーブがあるのが素敵です。

 

 こういう企画も面白いです。無理して清潔にはしていないんだけど、ちょっともれるすけべもそんなに嫌な感じはしない。3人ともキャラが抜群に良くて、ちょっとちょけぎみなところも真剣なところもかわいい。実績と実力のあるミュージシャンのチャンネルなのだが、視聴者としては萎縮したり、背筋を正したりすることなく、安心して見ることができる。

 2割くらいしか伝わっていないだろうと思われる、ローリーによる冒頭の「裸の王様」は良くないですね。

 

 最近は海外向けの動画も出てきた。これで、海外向けの動画に日本語字幕がついたり、日本の動画に英語字幕がついたりしたら相乗効果で爆ハネ、瞬く間にミリオン登録いってもおかしくないと思うんですよね。

 すでに楽しいが、今後の展開にも期待な、さいこうチャンネルです。皆さんも登録をお忘れなく。