東海オンエアおすすめ動画~1+1+1+1+1+1編~

 

 東海オンエアは6人もいてわちゃわちゃしている。なので見はじめて最初のころは、メンバーを把握するのがけっこう難しいと思う。しかし、それぞれがどんな動きや喋りをして、どういうキャラクターをしているのかわかってくるようになったら、もっと動画は面白くなる。

 6人の塊ではなく、ひとりひとりにすこしずつスポットが当てられている動画の視聴を通じて、東海オンエア中級者にステップアップしよう。

 

 まずは「リレー形式で料理したらまさかの結果に!?」を見ていこう。たくさん食材を買ってきて、なにを作るかは決めず、直前のひとが台所に残してきた途中経過だけをヒントに作業を引き継ぎ、おいしい料理の完成を目指す、という企画である。持ち時間はひとり5分。

 企画自体はシンプルだし、過程でなにか派手なことが起きるわけではないのだけれど、人間の焦りと極限状況でのぎりぎりの判断をクローズアップした、一貫性のある動画づくりにより、東海オンエア史上に残る屈指の名作となっている。

 

 個人的にいちばん面白かったのは「お母さんが作ってたやつつくろ!」といってゆめまるがちくわにキュウリをさして、どうでもいい一品料理をひとりで完成させるところで、初めて見たときはめちゃくちゃ笑った。リレー料理という企画を無視した、ゆめまるらしい破天荒かわいいムーブである。

 そして、ほかのメンバーにもそれぞれ特徴的な動きを見ることができる。

 

 メンバーそれぞれが自分以外のメンバーを担当とし、なにかについて「5vs1」で回答がわかれるようなセッティングを考えてきて、ほんとうに5vs1となるのか、ということを検証する企画である。

 この動画のように、おおまかな枠組みだけがあって、その下位内容を6人それぞれが考えてくる動画、というのはたまにあるが、この動画は「5vs1となりそうなこと(個性)をそれぞれが(個性)考えてくる」という二重の参照がなされているのが、批評的に特筆すべき点だろう。

 

 動画自体はかなりナイーブな出来となっているが、上級者になると、そういう出来になってしまっていることそのものも楽しめる。東海オンエアだいすき。

 

 時計を一切見ずにいつもどおりの時間(朝8時)に集合することができるか? という企画。時間という一次元の軸のなかで6人それぞれのパーソナリティが反映されており、ここで何時に起きてきたのかそのシンプルな順番に、東海オンエアにおけるそれぞれの立ち位置が射影されていると言っても良いだろう。

 すでに中級者で、この動画を見ていないというかたは順番を予想してみてください。一番堅い予想が当たります。