最近、peppertonesという韓国のバンドにはまっている。まあまずは聞いてみてくれよ。
なかなか僕が読める言語での情報は見つからなかったが、とりあえず調べたところによると、KAISTというめちゃくちゃ頭の良い理系の大学出身(学部はふたりともコンピューター・サイエンスだったらしい)の二人組によって2003年に結成されたバンドで、これまでに6枚のスタジオアルバムをリリースしている。ハングルでは페퍼톤스とつづるが、これはpeppertonesの音と対応しているらしい。
ぺぽとんす。響きがかわいい。
ひたすらに、曲がいいんですよね彼ら。基本的にはキラキラめだけど、そこまでスクールカーストが高まりきらない程度にエモさとひねくれを内側にもつ、感傷を残しながらも爽快なポップソングを大量に世に供給しているバンドです。しかも音がいちいちよくて、軽やかなメロディーの隙間に挟まれる一瞬の素敵すぎる音の色に持ってかれてしまうことのなんと多さか。
音楽的には微妙に違うとは思うけど、立ち位置的には日本でいうASIAN KUNG-FU GENERATIONとかスピッツと重なる雰囲気があるのではないでしょうか。
ネットで調べると「韓国の渋谷系!」と言った煽り文句で紹介されていることも多い。最近の曲は必ずしもそうではないと思うけど、初期の名曲、「Ready, Get Set, Go!」なんかを聞くとなるほどとわかってくる。これはもうただのcymbalsですね。
なかなか曲ごとのバリエーションを出すのが簡単じゃない作風だと思うんだけど、いまのところ飽きることなくどんどんつぎの曲をつぎの曲を、と聞いていられる。
そしてそのPeppertonesさんのなかでも特別に好きなのがこちらの曲なんですね。曲は神妙なストリングスからはじまって早くも名曲の雰囲気、刻むバックミュージックのうえを抑制のきいた美メロが進んでいくさまは、生理的によさを感じずにはいられない。そして2分27秒のさっきはユニゾンだったのにすこしずらしたギターのフレーズで天国が見える。
3分11秒のあたりから始まるバックのギターも良い。そしてMVも良く、ふたりの着ている宇宙飛行士風の衣装も良いし、そもそもふたりがイケてるオタクみたいな要望をしているのがすべて悪い。良すぎですね。
最後のこのカットは笑ってしまう。この高台にあるのは、たぶんNソウルタワーですね。
興味があればこちらのこの曲のLIVE映像もどうぞ。かっこよすぎて魂がちぎれそうになりますわね。