昔々、……まだ僕が自主的な音楽の趣味を形成するまえのこと。テレビで特集される曲や、掃除時間に係の人が流す曲をいいな~と思って聞いていたころの曲。
それをいま聞き返すと、思い出もあいまって、でも曲自体もいまの価値観で聞いてもふつうに良くて、ああいいな~って思ってなんども聞いてしまうことはないでしょうか?
僕の同世代の友人にもそういうことがあるみたいで、たまにそんな曲の話で盛り上がる。そんな中でも意見のかなり一致した、みんなけっこうな割合で聞き返しているっぽいあのときのヒット曲を並べていきますね。
一曲目がこちら、平井堅さんの「POP STAR」。当時インターネットだったひともインターネットじゃなかったひとにもひとしく人気があるレアな立ち位置の曲である。
コミカルなようで真剣なようで、ハッピーなようでどことなくサッドなようでもある、いま聞くとなんかアンビバレントで素敵だ。PVが面白いのもいいなあ。
当時は正直気に入ったことなんてなかったが、いま聞いてみるとすごい良い曲じゃないですかmihimaru GT!
後知恵だけど、小室哲哉サウンドの時代の終わりに位置して、その後の世代のテクノポップとはちょっと違っているというのがいま聞いて感情が揺さぶられるポイントだったりするのではないか。
つい最近リバイバルがあったみたいですが、でもそれ関係なしに定期的に聞いてしまいますよね浜崎あゆみ「M」。
あとこんなギターソロだったんだ……。当時感じてた印象よりも意外にバンドっぽい音の側面があるという。
これも気づいたら周囲の人全員、独自のルートで思い出して聞いていらっしゃるっぽい曲である。ちゃんと見てて笑っちゃうし、あの当時と比べて衰退したいまの日本を思うとちょっと哀愁も感じる。*1
こういう皮肉が笑えていただけでもいまよりいい時代だったのかな…と。
嵐の「Happiness」まぶしい……。改めて、自分の過ごしてきた過去から聞こえてくるポジティブなメッセージって胸にしみるものである。当時はたいして気にしてなかった曲なのだけど。
オレンジレンジ……、
正直、沖縄でこの世代で生まれ育ったひとりの人間として、ORANGE RANGEについて語りたいことはたくさんあるのですが、まだ心の整理がついてなくて……。
とりあえずは、いまでもたまにリバイバルがされたりする名曲ってほどでもないけど、ひとつの時代に流れつくして色あせない、ちょうど中間くらいではないでしょうか? という曲をここでは貼って終わりにします。