「むかない安藤」が好きすぎる

 

 むかない安藤という男をご存知だろうか? 知らない場合はまずは動画を見ていただきたい。10秒で終わります。

 

 デイリーポータルZで(おそらく)ライターをされているかたで、そのかたわら、むいて食べたほうがよいとされている食べ物たちをむかずに食べるという「むかない活動」をしている。

 動画の流れは非常に単純で、まずむかない安藤が、一般的にはむいて食べる食べ物を持ってきて(まれに食べ物ではないときもあるが)、「これは、むかなくてもいけるよ」と宣言する。その後、むかずに実食する。いける場合といけない場合があり、いけた場合には「これいけるね!」といい、いけなかった場合は「やっぱりむいたほうがいいよこれ」と言う。

 このような、彫刻のようにそぎ落とされた美しい流れを持つ動画たちが、300本くらい上がっている。

 

 こちらが動画のまとめ。Naverのほうは投稿が古い順に並んでいるが、最新まで網羅はされていない*1Youtubeのほうは投稿が新しい順に並んでいる再生リストに連続している。

 

 僕はこのむかない安藤が本当に好きで毎週金曜日の更新を楽しみにしている。しかし、友達数名に動画を見せてみたときの反応はあまり良くなかった。食べ物で遊んでいるというところでちょっと印象が悪いのかもしれない。

 

 個人的な「むかない安藤」名言集がこちら。

 

「毒かもしれない」(バナナ)
「理屈はわかる」「ほぼ紙を感じないですよ?」(ガム)
「これは初心者向け」(天津甘栗)
「どうして先人はむいてきたのかっていうのがわかる」(枝豆)
〈自ら二個口にいれたあと〉「僕、嫌なんですよ、体壊すの」(キャラメル)
「とっかかりがないもん、これ」(晩白柚
「防カビ剤が不安なんですよ」(グレープフルーツ)
「震えるほど苦い」(緑茶ティーパック)
「痛い」(ライチ)
「タッパーみたいなものが口の中に残っている」(シークヮーサー
「みんなむかずに食いますよ、沖縄では」(こんぺん)
「まちがいなく(味が)染み出してきてる」(チュッパチャップス)
「痛い」(サラダチキン)
「おまけは子供にあげよう」(妖怪ウォッチベビースター
「涙が止まらない」(メイヤーレモン)
「喉の奥にビニールが張り付いて死にそうになった」(甘夏)
「地下鉄の味するなこれ」(ピータン
「さわやかな春の味がしますよ」(たけのこ)
「畑の味がする」(じゃがいも)
「これお花屋さんの味するね」(ハスイモ)
「長すぎて喉にくる」(長なす)
「風邪ひきましてね」「中身さえ出れば治る!」(風邪薬)
テントウムシが入ってた」(アーティチョーク
「新鮮な土食ってるみたい」(へちま)
「木工ボンド食ってるみたい」(ゆりね)
「遠くのほうにお米を感じる」(稲穂)

 

 さらに個人的な、むかない安藤史にのこる名作回は以下の通りである。これらはぜひ、まばたきなしで楽しんでほしい。

 

「さつま揚げ真空パック
「カイロ」
「ジャムの瓶」
「いがぐり」
「うなぎ骨せんべい」
シジミ70個分の味噌汁」
いぶりがっこ
「はまぐり」「はまぐりその後」
玉子豆腐
「坊ちゃんかぼちゃ」

 

*1:網羅されていないどころか「Naverまとめ」そのものが終わってしまった。栄枯盛衰。(2021年年末ごろに追記)