Kaizo史 ほか

 

Kaizo史

Kaizo ~ 史上最悪の"改造マリオワールド"を巡る物語【VOICEROID解説】 - YouTube

 素晴らしい動画でした。👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏🤗

 ある時期のある場所のインターネットに、「マリオのハックロム」、つまり公式のゲームソフトをハッカーが非公式に改造して、マリオの基本的なゲーム性はそのままに新しいステージやギミックなどを作成、仲間内で回覧して遊ぶ文化が存在したらしく、その中では俗に「Kaizo」と呼ばれる、日本のとあるハッカーとゲームプレイヤーがニコニコ動画に投稿したシリーズ動画を基盤にした大きなムーブメントがあって、そこに傾倒したであろう動画制作者さんが、おそらく自らの体験と多くのネット上の資料をもとに、その「Kaizo」にまつわる歴史を叙述した1時間の動画を投稿した。

 

 それが非常に見るものとして面白く、また製作者のこの文化に対する愛を強く伝えるもので胸を打ちました*1。文化を知っていたという人も、知らないという人にも、1本の熱い動画として非常におすすめできます。おすすめ!

 

The Undertones

 最近よく聞いていたのがこちらのアルバム。北アイルランドの有名なパンクバンドらしく、こちらは1979年リリースのセルフタイトル。僕自身もサッカーのニュースで、海外版の見出しでこのバンドの「Teenage Kicks」という曲をもじったフレーズが使われました、という話を聞いてなんとなくその間のBGMとして流した、というのが知ったきっかけであり、検索したところ日本での知名度はそんなに高いわけではなさそうである。

 

The Undertones - Teenage Kicks (Official Video)

 そしていいアルバムでしたね~。個人的にはこういう音楽は基本的に好きなのでとくに身構えはしなかったけど、そのとおりするっと入ってくる良さだった。

 

流体力学超入門』

流体力学超入門 - 岩波書店

 という本を読んでいた。水や空気といった「流体」の流れがどのような法則で記述されているのか、比較的シンプルな「管内流れ」をあつかうところから始まり、数学の使用を最小限にして読み物として成り立たせつつ、より複雑な流れについて個々のトピックにフォーカスしながら話を進めていく。*2難易度的にもよくてちょうど楽しく読めた。

 

 流体については勉強したことがほぼなく、昔電磁気に関してベクトル解析を勉強したときにちょっとだけ、これが流体にも使えるんだよ、というのを聞いたくらいぶり。ただこの本では、ナヴィエ・ストークス方程式が顔見せだけするのみで、本格的な解析は出てこない。*3

 

 オックスフォード大学出版会の「Very Short Introduction」のシリーズを翻訳したものなのですが、……いつも思うんだけどこのシリーズ、願わくば同じレーベルで一揃いになって翻訳されてほしい*4ですよね。だからと言って、見た目が統一されてかっこいい以外に、なにか実利があるわけではないですが……。

 

*1:途中涙まで出た。

*2:最初は教科書、進んでいくにつれて科学読み物みたいな感じになる。

*3:ベクトル解析は三角形のかっこいい記号がたくさん出てきてかっこいいので、また機会を見つけて勉強したいですね。

*4:非常に多岐にわたるシリーズなので、ひとつの出版社では財政的にも技術的にも手に負えないのだろう。