ドラクエ7プレイ日記13 風を感じよう

 

聖風の谷

 聖風の谷に一歩足を踏み入れるとこんなふうに谷底を望むことができる。谷間に開かれた高低差の大きな町で、背中に翼を生やして自由に飛ぶことができる「リファ族」が暮らしている場所ですね。

 人によっては石板世界の繰り返しに飽きてくるころですが、ここで一発ロケーション的な面白さをとりだして興味をつなぎとめる。重要な役目をしているのである、この面は。

 

 そしてなんといってもこの「聖風の谷」、シナリオがめっちゃ面白いんですよね。街を散策していると、ひとりだけ生まれつき背中に翼がない(なので普通にいじめられている)幼い拾い子、フィリアと知り合うのですけど、谷をおそっている事件と彼女の出自にまつわる謎が組み合わさってここでやるべきことがはっきりしてくるまでの流れが本当に素晴らしい。

 テクニカルな面での良さもあるんですが、同時に「障害」についての熱いエンパワメントのようなお話ととることもできて、本当にまっすぐいいんだよな。

 

 人々が苦しんでいるからすげーアイテムを入手してきてついでにボスも倒して解決!っていう浅いファンタジーだけじゃRPGはなりたたないのである。

 

 

  • ということで、進めてヘルクラウダー戦。ちょっと心配はしていましたが、やり直しなく撃破に成功。 
    • ボス戦はやすらぎの歌連打で安定させていたところもあったのでちょっと不安だったがやはり代わって加入したアイラの剣の舞が強い。
    • ヘルクラウダー、完全に崩されたあと、……たとえば相手にベビークラウド×3、こちらひとり死亡のこりHP半分3名みたいなシチュエーションだと打開不可能でぼこぼこにされるみたいな意味での強さはあるが、その状態まで持っていけるほどの崩し力があるかというとそうでもない気がする。
  • クリアして神の石をお礼にもらったあとガボが「石がお礼?」みたいなこと言うの笑った。

 

 ストーリーが面白いだけにやはりマリベルの不在を感じてしまうんですよね。クラス替えをしたら好きな子とクラスが離れてしまった新学期(でも新しいクラスは楽しい雰囲気ではあるのでなんだか複雑な気分)という感じがある。

 

レブレサック

 ひさびさにレブレサックをプレイしましたが、やはりこの回、お話としてやりたいことは分かるんですがRPGとしてあまり面白くないですよね。どういう事件が起きているのかはわりと早めに示唆されるものの、それからは「こうすればいいのでは」「なんでこうしちゃうんだ」とプレイヤー目線からはもどかしくなるような展開がずっと続いていく。そのあとにストーリーが「ほらね」と種明かしをしてくるのである。

 

 べつに小説とか映画ならそのやるせなさ、人間の空しさを楽しめばそれでいいのですが、一応曲がりなりにもこちらにコントローラーが渡されているゲームでこれをやられるとなかなかフラストレーションがたまるものである。

 

 とはいえ、この過去編でのなんとも言えない不満感がキックとなって、さらに現代での追加シナリオを際立させているのであれば、狙ったシナリオのデザインだと言えなくもないのかも…? 実際、シナリオの中身でドラクエファンには有名なのだから、これはこれで良かったと言えるのかもしれない。

 

 まあレブレサックはここの快感でギリ相殺できているのでOKOK。

 

最初:ドラクエ7プレイ日記1 エスタード島に流れる時間 - タイドプールにとり残されて