The Love Language ほか

 

なんですか その美味しんぼみたいな話は~豊田徹也「ゴーグル」~

『ゴーグル』(豊田 徹也)|講談社コミックプラス

 というマンガを読みました。「邦画」って感じのする静かで独特な雰囲気と、フォークな人々の生活から面白いところを切り取る、みたいな持ち味がある感じ。ある程度シリアスなテーマを扱っているのだが、それをストーリーに組み込むところがあまりよくない*1。でもやはり空気感やなんでもないシーンの描き方は魅力的、……個人的には貧乏神という変な設定を入れてなんか謎なストーリーを走り抜けた「スライダー」がいちばん作家としてのいいところだけが出ている作品なのかなと思いました。

 

 「美味しんぼみたいな話」をやり切った「とんかつ」も、やっぱりお話はありきたりなのだけど「美味しんぼオマージュ」と考えると許せますよね。それで、韓国料理屋での緩い会話とか「美味しんぼみたい」と作中で自分で言っちゃう感じも面白い。

 

水あめには氷だろ!

沖縄では水飴をかき氷とともに食べる :: デイリーポータルZ

沖縄の露店の謎にせまる DEEokinawa

 というウェブ記事を見てびっくりしました。本土では氷の上に水あめを乗せないらしい……、というかそもそも祭りの屋台で水あめを売ってるということがあまりないのだという。

 こういう「沖縄は本土とは違って…」系のネタは上京以来いろいろ聞いてきたので、完全に新しいのと出会うことはもうないと思っていたのだが、まさかこんなところにあるとは。

 

 こんな感じのやつです。僕も子供のころの一時期好きでよく親にねだってました。氷で冷やすとカチカチになってふつうの棒つき飴のように食べれるんですけど、なめすぎて温度が上がるとどろどろになってべたべたする…、その食感の変化もいいんだよな。

 

 しばらくすると氷が溶けていって、色の移ったうっすら甘い液体がさらに残るんだけど、それを飲んでみたときのなんともいえない、おいしいわけではないんだけどなんか印象に残る味わいが夏の記憶として残っている。

 ……この話を昔ネットにあげていた創作で挿話として入れたことがあるような気がするのだけどそれも全然伝わってなかったってことなのか。

 

 悲しい。

 

The Love Language

 最近みつけてよく聞いているアルバムがこちら、The Love Languageの「The Love Language」。

 

The Love Language - Wikipedia

 ウィキペディアによると、アメリカ合衆国ノースカロライナ州出身のバンドで、書き込みの感じを見るとそんなに有名なバンドではない模様。音数が多めで、アンサンブルが一癖ある感じながらポップで、個人的に非常に癖を刺激される曲が並んでいる。

 なんとなく、The Spinto BandとかModest Mouseを思わせる感じなんだけどそれらほどインテリではなく、もっと、土着なもの、田舎なフィーリング。引き出しも広いので、一曲め聞いたときちょっとボーカルで「ム…」となるかもしれませんが、もう1,2曲聞いてみる価値はあると思いますよ!

 

 ボーナストラックを除けばアルバムは非常にコンパクトで、ちょっとした隙間時間にぴったりなのも、非常にうれしい。

 

*1:演出としてそれはそれで決まっている気もするのですけど、でもやっぱりそこを全部セリフで説明しちゃうのはもったいないよな…みたいなところがあったり。