「うまい そば造り一筋 特選そば 十割そば専用工場謹製 LDK第1位」、……というそば乾麺を見つけたので買った。コンセプトを通そうとする気概を感じる、力強いジャケと、そこについたなんとも軟派なバッジ「LDK 1位」の対比が著しい。
ふつうに商品名で画像検索すると、「LDK 1位」の金ぴかマークは見当たらない。おそらく1位になったあと後付けで加えられたもので、これを加えるとき、デザイナーはすこし悲しい気持ちになったのだろうな…、などと想像してしまいますね。
【2023年】乾麺蕎麦のおすすめ31選。LDKとプロが十割、二八そばなど徹底比較 | 360LiFE
しかし、僕が即購入した理由としては、この「LDK」というメディアが第1位に選んでいた、という記事を最近見たからである。
店と客が推す蕎麦、食べた瞬間勝負あり!【家そば放浪記】第37束:ピーコックストアで買った山本食品『特選そば 十割そば専用工場謹製』税込410円(1人前205円) | ロケットニュース24
調べてみたらほかにもいろいろな記事がこの商品を絶賛している。
「これは期待できそうだ…🥰」と思って食べるのを楽しみにしていた。そして今日、ついに開封したのだけど、そこには落とし穴が。
なんと、袋の裏側に「おいしいそばを食べるには、ただしいゆで方が大事。多めの水(そば100gにつき1L以上)を用意し…」といった感じの文章が書いてあり、作り方を指示してきたのである。
僕は子供のころから、権威者の指示に黙って従うということがずっと苦手であった。ただ同時にその性格のせいで、これまでずっと損な思いもしてきた。ただ損な思いをするのが嫌だからって黙って指示に従うってのもねえ…。
まあいろいろ考えて、最終的には一応書いてある通りに作ってみた。
そしたら*1、たしかにとても美味しかったです。なんだろうな、……おいしいお店で食べるそば並み、と言っちゃうとちょっと違うんだけど、それとは違うベクトルで、ちゃんと「そば」としてとてもおいしい。
いや~、こんごスタンダードなそば乾麺食えるかな……。スーパーでたまに見つかる、これをいちど買っちゃうともう生活水準を下げられなくなってしまう、……というタイプの禁断の商品である。
あとびっくりしたのがめちゃくちゃ蕎麦湯が濃厚。蕎麦成分の密度がありすぎて、麺つゆをくわえても自然に混ざらなかった。
もともとけっこう蕎麦湯が好きで、お茶みたいな感じで家でもゆったり飲みたいな~、という潜在的な希望を抱いて生きていたのだが、この商品で満たされそうである。
「うまい そば造り一筋 特選そば 十割そば専用工場謹製 LDK第1位」、たしかにランキング1位になるだけありました。みなさんも最寄りのスーパーで、ぜひ探してみてね。
*1:別にどう作っても一緒だったとは思うが。