タヒニ≠タヒン

 

「タヒンって売っていたりしますか?」
「すみません。うちにはちょっと……。取り寄せならできますけど」
「大丈夫です。ありがとうございます」

 という会話をカルディの店員さんと最近よく交わしていた。「タヒン」というメキシコの調味料がずっと欲しくて、暮らしの中でカルディに立ち寄れるタイミングがあるたびに立ち寄って探していたのである。

 だが、「タヒン」は比較的マイナーな商品らしく、立ち寄りやすい(けどそんなに広くはない)駅チカのカルディでは見つけることはできなかった。そして取り寄せてもらってまで欲しいかと言うとべつにそういうわけではない。

 

 ……という数か月続いた膠着状態を打破するために、時間を見つけて、ショッピングセンターの空中階にあるしっかりとした大きさのカルディに行ってきた。店員さんに「タヒンありますか?」と聞いたら、……はじめて「あります!」との返事。

 

 結果として手に入れたのがこちら、「タヒニ」である。発音が甘い俺が悪かった。

 

 ……まあ、「タヒニ」の棚に案内されたときはちょっと面白かったので、これも何かの縁か、ということで購入することにしたのでした。

 

 ちなみにサイズはこのくらい。使い道のわからない調味料(なんかゴマ?のペーストっぽい匂いである。中東でよく使われるものらしい)だということを考えると、すこし覚悟が必要な大きさである。

 

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 上まで書いたのが去年の11月くらい。それ以降、しばらくシンクの下のほうにある、「一番開けないゾーン」に収納したまんまになっており、そろそろ現実と向き合うか、と思っていったん開封してみたのが年明けくらい。

 それから2か月くらい、どうもしっくりこないなと思いながらいろいろな料理を試していた*1のだが、やっと、正解っぽい、「これをやっていれば使い切れるな」という使いかたが見つかった。

 

 それが、こちら。

 

 中華麺を茹でて水にさらしてしめる。そのあと、めんつゆやしょうゆ、ポン酢、だしなどを混ぜててきとうなたれを作り、そこにタヒンを投入。おこのみでラー油や輪切りとうがらしなども。このふたつを混ぜ合わせて、海苔や鰹節などをまぶす!

 これね~、おいしいです。昔学食で好きだった、冷やしタンタン麺の味を再現できる。タヒニの、あまくない、ねっとりしたゴマペーストという強みもうまくいかせていると思う。

 

 ちなみに間違い元のタヒンのほうも、サラダに焼肉にビール*2にと大活躍なのだが、こちらタヒニもそれに匹敵する勢いで消費できている。

 

 みなさんもおすすめですよ。タヒン。ぜひ、言い間違えて買ってみてください。

*1:最初黒ゴマペーストみたいなものだろ、と思ってパンに塗ってみたがいまいち。ホウレンソウなどの胡麻和えも作ってみたけど、粘度が高すぎてうまく混ざらず、ダマの部分を食べると歯に引っ付いて嫌な気分になる。そもそも僕ゴマがそんなに好きじゃない、というのもありなかなかこれ!という決定打レシピがなかった。

*2:なんとビールに直接かけるとおいしいのである。