「和風亭」の好きなメニュー4選

 

 好きな和風チェーンファミリーレストランと言えば? ……多くの人が「和風亭」と答えるのではないでしょうか。

 ちょっとお値段はお高めだが、その分おいしいレストラン。孫に甘い祖父母と一緒にだったり、運動会や定期テストなどちょっと頑張ったイベントのあとなどに連れて行ってもらった記憶がある人も多いと思われる。

 

 今回はそんな「和風亭」のメニューから、個人的に好きだったものを4つ紹介したい。

 

和風亭|株式会社サンエー

 

1.大原御膳(本当の1.レディース御膳)

 やっぱり好きだったのが「大原御膳」。御膳メニューを頼むと、煮付けとか米とか、べつに食べたくないものもついてきてしまうのが和風亭の難点なのだが、みてください大原御膳を。寿司・天ぷら・ざるそば・茶碗蒸しと食べたいものしか盆の上に載っていないというのが食残しに厳しい家で育った僕にとってはありがたかった。

 

(でも本当はこれの寿司がミニマグロ丼に変わったバージョンの「レディース御膳」のほうが「いつもの」メニューだったのだが、いまサイトで調べてみたグランドメニューにはもう載っていなかった。時の流れって悲しいですね。

 

 男の子だけど一番好きなのは「レディース御膳」だぜ、……というのがいま思ってみればネカマの始まりだったような気もする、そんな思い出のメニューなのだが)

 

2.うなぎまぶし

 いくつか食べかたがあるのだが、うな茶漬けがとても好きだった。ただ、弟たちも真似してこればかり注文するようになり、……しかもこのメニューさすがに段違いで高いので、中学生ぐらいから僕は遠慮して注文しないようになった、という思い出がある。

 本当は食べたいのに、親たちも「別にいいんだよ我慢しないで」と言ってたのに、なんか意地みたいなものができてしまい、むしろその後しばらくうなぎは嫌いな食べ物にまでなってしまった。*1

 

 そろそろ自分のお金で食べて、幼少期の精算をしたいものである。

 

3.小丼セット

 小丼セットもなくなってるってマジかよ……。これじゃあ記事タイトルは「『和風亭』の好きだったメニュー4選」にしたほうがいいのかもしれないな。

 いまのメニューには、かつての小丼セット(小丼ふたつと、麺*2を選んでセットに出来る)を発展的に継承したかのようなメニューができていて、食べ勝手としてはこちらのほうがいいのかもしれないが、でもこれを食べたところで、あの日の小丼セットに感じたわくわく(丼をふたつも選べるんだ!)を思い出すことはできないのだろう…。

 

4.プリン

 時間がいくら残酷だからって、まさかあのプリンまでなくしてしまっているとは、誰も思ってなかったんじゃないでしょうか。衝撃が走っている。俺だけじゃなくてみんな悲しんでるだろ。え? いまのこどもって和風亭でお子様メニューを頼んでも、あのプリンを食えないのか…?

 

 和風亭のプリンは、卵の味とカラメルソースの苦みがしっかりとある、大人な感じのハード系プリンで、お子様メニューを食べるような子供にとってはここ以外では基本的にありつけない、宝物のようなごちそうだった。*3

 

 あと地味に「よいこうどん」の相棒だった「げんきそば」がなくなっているのもダメージがでかい。

 

 プリン……。ちょっとこれがなくなっているとは思わなかった。

 

 もう、「時間」のことをこれまでのようには無邪気に信用できない。今日眠りにつくのさえ、極論を言えば怖いな。明日が今日までの続きである保証は、どこにもないって思ってしまう。

*1:現社の時間に習った、反動形成というやつだ。

*2:味噌汁にしてもOK。それだとその分安くなる。

*3:いまや、かわいそうなゼリーになっている…。日本は貧しくなった…。