東京からなくなってしまうらしい…

 

 もうこういうこと言ったら一発で年を当てられてしまいそうだが、ちょうど大学1年生のとき「東京チカラめし」が東京のいたるところにあった世代で、ヘビーユーザーだったので感慨深い。

 周りの人はやれ肉がおいしくないだの、米が固いだの、牛丼のほうがうまいだのいろいろ言っていたけど、「新参者に厳しすぎない?」と個人的にはつねに東京チカラめしの肩を持っていた。

 

 一回行くと「ミニ唐揚げ」「一口カレー」「サラダ」、3枚つづりになったサービス券をもらえるんだけど、1回の利用につきひとつしか使用できない(けどその利用でまた3枚もらえる)ので無限に鞄にたまっていくというのがあるある。

 個人的にはカレーがいちばん好きで、その次に唐揚げをよく利用していた。ミニ唐揚げ:一口カレー:サラダ=6:3:1くらいだったかな。これが「東京チカラめし」の黄金比

 

 好きなポイントはいろいろあったのだけど、一番「地味に良かった」のは卓上にガリが置いてあったことかもしれない。これが箸休めにちょうど良かったんだよな~。

 1度だけ、食べ終わって店を出たときに店主に呼び止められて、「『東京チカラめし』のいいところって何ですか?」と聞かれたことがある。チカラめし時代の3rdクォーター、勢いが失われつつているのがはっきり誰の目にも明らかになっていたころだった。

 そのとき僕は「ガリです!」と答えたんだけど、あのときもっと、「焼き牛丼というどこにもないメニューが素晴らしい」「牛丼屋より接客が丁寧でお店もきれい」「ブランド力がある」とか嘘ですが言っておけばよかったなと思った。そうしたらここまでの退潮はなかったかもしれないのに。

 

 
 
 
 
 
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【公式】東京チカラめし新宿西口1号店(@tcm_shinjuku)がシェアした投稿

 大学時代は「あんまり昔の話ばっかりするダサい大人にはなりたくないな」と思っていた*1のだけど、ついつい後輩と「お前は知らないだろうけど、昔は『東京チカラめし』っていうのがあって、大学生はみんな食べてたんだよ」「へ~ どこにあったんすか?」「……どこにでもさ」みたいな会話はしてしまっていた。

 

 最後に食べたのは数年前、たまたま仕事で池袋に行ったときだったかな。

 

 「東京チカラめし」……。

 

 ちょっとこのタイミングでは僕はいけないのですが、まだ大阪と千葉に1店舗ずつ残っているようなので、大阪や千葉に遊びにor仕事で行くときには絶対に立ち寄ろうと思います。

*1:いまはちょっとくらいはいいのではないかと思っている。程度が大事。