ワールドカップ 3行メモ その18

 

 3位決定戦です。

 

クロアチアvsモロッコ 2-1

・「アフリカ大陸を背負う今大会大ブレイク国として、ひとつでも上の順位を目指す」「大会期間中頑張ってきた選手がそれぞれのクラブでの試合に戻れるよう、ソフトランディングする」「次大会を見据えて若手に経験をさせたり、今大会で出番に恵まれなかった選手にもプレータイムを与えたりする場にして、勝敗以上の成果を取る」、……これまでのトーナメントの各試合とは違い、「勝つ」以外のいろいろなモチベーションがありうる3位決定戦だけど、それにうまく順位をつけて巧みに戦えたのはクロアチアだったかなという印象。モロッコは、これまで見せてきた集中力の高いディフェンスを見せらせなかった*1り、シーズンに影響しそうなけが人を出してしまったり、審判を取り囲で抗議しちゃったりと、ちょっと後味の悪い大会の幕引きになりました。

・気になったのはジエフ選手とマイェル選手。ジエフ選手は今回、インサイドでプレーする時間帯があったのだけど、個人的には大外で打開する崩しのキーマンというよりは、(それもできるけど)中盤に近い位置で渋いチームプレイをメインにする選手、としてのこのプレーヤーのキャリアを見てみたい*2、という気持ちがずっとあったのでちょっと見れて良かった。マイェル選手は、モドリッチ2世という呼ばれだけがひとり歩きしている感じだったが、今回初めてまとまった出場時間を獲得。無理目な体勢からでも球速があって正確なキックを蹴っているところなどが光っていた。ほぼなんでもできるモドリッチ、ブロゾビッチ*3と比べると遜色あるけど、「初代モドリッチ2世」であるところのコバチッチとは補完性が取れたいいユニットになりそう*4で、これからも楽しみだなと思いました。

・「3位決定戦らしい」というとちょっと変だけど、ワールドカップのプレッシャーから軽めに解き放たれた、(すくなくともプレーの点では)楽しい試合を見れました。これからまたクラブのサッカーを楽しんでいく、いい接続になる気がした。

 

 マドリーファンとしては複雑な気分ですが……。でもすごいこと。ゆっくり休んでね。

*1:さすがに7連戦なので、3位決定戦でなくてもこれは責められるようなことではなさそうだが。

*2:ラキティッチみたいな。

*3:今日絶対さぼりだったでしょこの人。

*4:カタログスペック的には。