ワールドカップ 3行メモ その14

 

クロアチアvsブラジル 1-1(PK 4-2)

・5割くらいの人の優勝予想馬券がふいになったのではないでしょうか。これがワールドカップ。はかない。

・序盤こそゴール前のシーンを作りあっていたものの、決定的に試合を動かすパワーはどちらにもなく、でもブラジルは「1点は取れるでしょ」、クロアチアは「守り切れているならOK」*1という感じで、戦況を変えることはおたがい放棄していたゲームであった。

・しかしそこから1点入れて、PK戦を勝ち切り、ネイマールの救国スーパープレーとともに語られるはずだった試合をまったく別のものにしたクロアチア、素晴らしい。*2一方でブラジルには、最後には試合は必ずこっちのものになるという、(実力に裏打ちされてはいるものの)慢心があったのかもしれない。選手の質の優位を生かして徹底的に攻撃+即時奪回する時間を作っていたり、あるいはシンプルに、失点のシーンでもう一人左サイドの選手が必死に戻っていれば…、という話はしばらく付きまとうのではないでしょうか。

 

 めちゃくちゃ結果を出しているが、めちゃくちゃ実力があるというよりはかなり運に恵まれている、……というふうに僕には見えるキーパー*3なのですが、どうなんだろう。識者の評価を知りたい。

 

オランダvsアルゼンチン 2-2(PK 3-4)

・名実ともにワールドカップって感じの2チームがぶつかったラウンド8の第2戦。アルゼンチンが先行した2点に、オランダが追いつき、120分でのスコアは2-2*4。その後行われたPK戦をアルゼンチンが制する、という結果になった。

・乱発されるカード、沸き上がる抗議、蹴りこまれるボール、乱闘、ヴェフホルストルーク・デ・ヨング、ファン・ダイクによる肉躍るパワープレー、ペナルティーシュートアウト。……サッカーのすべてが詰まっていたともいえる熱戦でしたね。僕は大好きでした。*5

・ただ、あれだけヒートアップして入った延長戦、ファン・ダイクが最初キックオフを蹴るそぶりして「オレらはパワープレー続けるけど、キミらはどうする?」みたいな雰囲気出しておいてからの、ふつうに渋いサッカーする、……という展開は「いや!!!! やれや!!! 血沸く大乱闘を!!」と思った。*6

 

 歴史的ゲーム。ティンバーとアクーニャが交錯したところが明確な発火点でしたね。

*1:むしろシュートしなければしないほど「相手のキーパーがプレーしない状況でPKに行くことになる」ので望むところ、とすら言うのかも。

*2:PK10000回練習したらしい。

*3:プレーの思い切りはいいと思うが。

*4:後半の終わりごろにはパレデスがオランダベンチに鋭いシュートを蹴りこんだが、ゴールは認められなかった。

*5:「SLUM DUNK」でも体育館で喧嘩しているところが一番好きである。

*6:この延長戦なら歓迎です! とはじめは目も覚めて期待もしたのだけど。