ワールドカップ 3行メモ

 

イングランドvsイラン 6-2

・イランはとても覚悟の入った、引き締まった試合の入り(カタール比)をしたけれど、イングランドが実力でそれを粉砕したという感じ。

・てか試合時間長すぎだよ! 名目上120分くらいやって延長戦戦ったみたいになっていた。

・ベリンガムのプレーを初めて見たが、なぜこんなに話題になるのか理解した。「天才」とかではなく完全に完成された選手、手持ちにいてピッチに立たせないわけがない。

 

セネガルvsオランダ 0-2

・今大会初めてのメジャーマッチといえるカード。両方守備的に構えて、それを打破できる傑出したアタッカーを備えないスカッドだったので、試合は硬直気味だった。

・結局こじ開けたオランダは3、セネガルも1、……合計4点分の勝ち点に相当する試合だったと思う。

・オランダはこれくらい守備的にプレーしても最終的には点を取って勝てることを示した。セネガルは守備はよかったけど、点を取るプランが見えないのが課題かも…。オーガナイズされた攻撃を少なくともカタール相手には見せたエクアドルとの対決、楽しみですね。

 

アメリカvsウェールズ 1-1

・グループ突破を目指すならどちらも勝ちたい相手だけに、痛み分け。

・組織化されているけどなんとなくパッションが足りない気がするアメリカと、直観的なサッカーをしているがなんとなく「なんかひっくり返しそう」感がたぎるウェールズという好対照。

ウェールズは走らない動かないベイルを玉座に置いておくことで失っているものがチームだが、それでも90分間祈りを捧げればなにか神秘的な力が働く存在なのがベイル。不思議な試合を堪能させてもらいました。

 

アルゼンチンvsサウジアラビア 1-2

今大会ベストゲームほぼ確。

・ハイラインを引きながら相手の最終ラインには一切プレスに行かない(裏へのボールはオフサイドと気合で何とかする)という謎戦術を、やる意味があるとみて決行したリスクテイキングがすごいし、それをやり遂げた集中力とパフォーマンスは素晴らしかった。*1

・PKで簡単に失点したところとか、キャプテンが離脱したところとか、心が折れて手を放しちゃえるタイミングはいくらでもあったと思うけど、それを乗り越えてつかんだ勝利。アルゼンチンがどうとかいうのは野暮で、サウジアラビアというチームを褒めるしかない。

 

デンマークvsチュニジア 0-0

・眠気のピーク。

・どちらも、「ゴールから逆算」というよりは「ゴールされないことから逆算」しているようなセーフティなプレーをしており、相手のそれを打破する手立てもとくになく……。

・でもこういうカードにもしっかり解説と実況つけているあたり、abemaのワールドカップ中継にかける思いが伝わってきていいですね。

 

メキシコvsポーランド 0-0

・いったん仮眠をとったので、眠くはなかったが試合がやってる意味なさすぎる。

・オチョアがレヴァンドフスキのPKを止めた以外は何も起きなかった。

FIFAがサッカーの試合時間を60分にしようよ、って話を持ち込もうとしているらしいけど、大部分時間つぶしてるだけ、みたいなこういう試合がもうすこし実質的なものになるんなら賛成かもしれんな……。

 

*1:一方、サッカーの実践にかかわりがある人が、このサウジアラビアの戦い方を肯定しないのもわかる。