EURO 2020 二周目

 

 EUROはすでに見ることが自己目的化しつつあり、試合を見ているときの僕の意識も漫然よりになってきつつある。正直、どの試合でどこの国のだれがなにをしたとか、個々の詳しい感想を持ててない。

 国際大会、華があるんですが、やっぱり、サッカーは週に1,2回、「勝ってくれ!」と気持ちが入ったチームを応援しながら見るのが一番なのかも。

 

 6/14のフィンランドvsロシア、あけて6/15のトルコvsウェールズは多分見ていないが、見ていて完全に忘れている可能性も否定できない。

 

 その次のイタリアvsスイスは見た。今回ちょっとイタリアはどうも強い。インモービレ、インシーニエ、ベラルディの3TOPの補完性が良く、それに加えてロカテッリまで点を取りはじめるとなるとちょっと止められないのではないだろうか。代表チームはどうしても寄せ集めになってしまうので、個々の選手の能力値の総和+シナジーの値が大きいほうが有利になるが、現状フランスに次いでこの値が高いのがイタリアという感じがする。

 

 そのあとのウクライナvs北マケドニアも観た。こちらでも覚えているうちに感想を書いたが、いまその感想を読みかえしてもリアリティを持って試合の感じを思い出すことができない。アリオスキがそんなに際立ってないのに「俺、プレミアでプレーしてますけど?」みたいな感じでぶいぶいいわせていたのが印象に残っている。PK止められそうだな~、と思って見てたらちゃんと止められたけど、跳ね返りを自分で入れたのはそのぶいぶい感の責任を取っていて素晴らしかった。

 

 6月18日に行われた試合のうちオランダvsオーストリアスウェーデンvsスロバキアは見ていないが、デンマークvsベルギーは見たような気もうっすらとする。デンマークのパフォーマンスは非常に良く、結果を知った状態で見たためなんでここからベルギーが逆転して勝つんだ?と思った。

 結局ベルギーがデ・ブライネというこの世の理不尽の化身のような選手を投入して勝利したとわかるのだけど、こういう強引な解決ができるのやっぱベルギー強いですね。デンマークにとってはちょっと切ない雲行きになってきた。ブライスワイトとか頑張っていたのだが。

 

f:id:kageboushi99m2:20210620104430p:plain

イングランドvsスコットランドの試合はおたがい意識が高く、サッカーだけでなくラグビーも行われるほどだった)


 そのあとにつづくクロアチアvsチェコイングランドvsスコットランドは見た。どちらも食味に乏しい試合だったが、この結果により最終節のイングランドvsチェコはどっちも引き分け以上でグループステージ突破確定なので談合試合になる……、と思いきや、このグループは1位通過だとF組2位という強敵と確定で当たってしまうので、欲を言えばどちらも負けて2位で上がるのが得ではある、けど裏の試合でスコットランドクロアチアのどちらかが点差をつけて勝てば逆転で3位まで落ちることもありうる、という駆け引き要素が追加されている。

 まあ、ふつうにイングランドはちゃんと戦ってもちゃんと戦っているのかいないのかよくわからないようなチームなので、引き分け以上でふつうに抜けて、決勝トーナメントでフランスと当たって2-0で負ける、みたいな絵も浮かぶ。

 

 そのあと、フランスvsハンガリーは眠かったので回避したが、ここにサプライズがあった。ポルトガルvsドイツは大一番だったがドイツの快勝。……というか、ポルトガルちょっとそんなに強くないかもしれない。どのチームもまずは負けないことを優先して守備を詰めているのに、ポルトガルにはそこまでのモチベーションがないのか、守りかたがだいぶアバウトだった。

 フランス戦では機能していなかったドイツのサイド攻撃がさく裂して、ポルトガルから見て右のサイドバック裏にゴセンスが進出する形から繰り返し決定機をつくられていた。試合がさらに続けば同じペースで点が入っていたと思われるような試合である。

 

 最後はスペインvsポーランド。あらゆる決定機を外し続け、最終的にはキッカーじゃないのにPKを外すモラタに癒された。EUROでゆるキャラグランプリが開催されていたら、大賞を受賞するのはたぶんモラタだろう。