すこし前に、「過去の自分の文章なら100%当てられる説」を検証したのだけど、意外と当たらなくて悔しかったので、もう一回やりたくなった。今回はpixivにあげたssを対象範囲に、つどんさん(@tokitsuamatsuha)にお願いして問題を作ってもらいました。ありがとうございます。
問1
重なっている時間はとても短くて、愛し合うにはやっと足りたけど、【〇〇】をする余裕はなかった。
これは「ケンカ」ですね。過去回想みたいなところで出てくるフレーズで、ss中でもかなり印象に残る部分じゃないでしょうか。個人的にも印象的なのでよく覚えています。
問2
「【〇〇】」……、希の口から出てきた不思議な響きの言葉を、口の中で言ってみて、大切に憶える。そんな言葉ではないはずなのに、舌に甘やかな香りが広がる。私へ向けられた言葉ですらないから、盗んだ贈り物の罪の味がする。
うわ~。わからない。泣
(数時間後)なんかちょっと時間を置いたら、ちょっと思い出せたような気がします。これ「Colorcoded!!」で勉強を教えているところのセリフじゃないですかね。とくにロマンチックでもなんでもない特殊な名詞が入っていたような気がして、……確信は持てないが、この周辺で「ステレオタイプ脅威」という言葉を使った気がする、これが入っていたんじゃないでしょうか…。いや違うかな……。
問3
「さては君は、……事の重大さを理解していないな」
「なにを言っている! 自分の言葉の意味がわかっていないのは貴様のほうだろう、安藤!」
「やはり理解していない。……君は声ひとつで、どんな意味でも私を自由にすることができるんだぞ。【〇〇】
これもわからない……。「自由、平等、君と私」の一番盛り上がるところの会話だと思うのですが、僕の記憶だと【〇〇】部分ないんですよね。ここに新しい情報はなくて、無くても成立する、ダメ押しのひとことみたいな感じなんじゃないかとは思うのですが。うわ~投了。
「押田」と呼びかけるくらいしか思いつかないが、それだと直前の句点は読点にしていると思うんですよね。自分の作文の癖的に。
問4
「私たちにはそれぞれの色と声があります。それを大事にして。混じり切ってしまうんじゃなくて。だけど近くにいれば【〇〇】をするし、遠くにいれば【△△】をして、もっと遠くにいるんだったら【□□】をしあいます。ペアだったり、三角形だったり、四角形が作れるんです。私たちはひとりだし、ふたりでもあるし、3人でも4人でもあるんです」
これは「Colorcoded!!」の74話くらい、タイトル回収があるところですね。アドレナリンガンガンで作った肌感を覚えている。なので余裕です、【〇〇】→ハイタッチ、【△△】→アイコンタクト、【□□】→……。
あれ? 記憶では「手を振りあいます」みたいなことを書いたと思ったんだけど、空白に合わない。えー! ここをおぼえてないことある?
なんか答えるか。「通話」とか? いや絶対違うよな……。
(数時間後)納得のいく答えが出せました。第一印象は間違っていなくて、「手を振って合図」じゃないでしょうか。これだとフロウもいい感じである。
問5
ゆっくりとステップを踏んだ。これが、世界で唯一許された愛の交わりだってみたいに緊張した。つれないことをいいあったあと、手のひらを返したみたいにそれとは真逆なことを言い合った。【〇〇】は、すこしずつ過激になった。
これは「スロウダンス」の終わりのほうで、正解は「おまじないのやり合い」ですね。
問6
あーあ。いい旅行だったな。……自分で一歩を踏み出して、あいてもそれに応えてくれて、ふたりの間には危険な障害物はなにひとつなくて、【〇〇】もない。夢のなかの私はなんて幸せだったんだろう。
これも、……わからない。この「私」は真姫ちゃんのような気はするんですが、どの話だったのかもどういう場面だったのかもわからない。基本AIに書かせて、自分は軽く手直し、くらいですませたところだったかな…。
問7
私は、穂乃果が歌うための音を、そばで鳴らしているだけなのですよ。難しいフレーズはないし、私の見せ場はありません。私がいなくなっても、【〇〇】でしょう。
「スピーカーがその代わりをしてくれる」。この場面を引っ張ってくるのは渋くていいなと思いました。
問8
「し、しかしですね。女性同士でそういうことはいかがな……」
「大丈夫です! 【〇〇】! それでは、失礼します!」
「ここは渋谷区なので」。これも「この場面かよ!」ってところですが、ここ笑えるんですよね。自分で読み返してもこの部分で毎回甘苦笑してしまう。よく書けてると思います笑。
問9
生活を続けていくしかないよ。ふたりでいっしょの生活を続けて、そこで出会うひとつひとつのことをいっしょに経験しようよ。そして、そのこまごまとしたものの厚みを積みかさねて、【〇〇】をつくろうよ。いっしょに。
「誰にも侵略されることがない強くて硬い砦」、……一字一句かはわかりませんがこういうことだったような気がする。
うーん。でも一字一句覚えていてもいいくらい重要な場面だし、フロウも大事なフレーズだと思うのでこれは、一字一句じゃなきゃ間違い扱いでもいいかもしれません。
(数時間後)一字一句思い出した。「どんな乱暴な運命も侵略をためらうような強くて大きな砦」だ。
問10
網のなかにぎゅうぎゅうとうごめく、くらげ。困った顔の漁師さんのインタビュー。【〇〇】。
10問目だし、サービス問題的なところもあるのでしょう。これは昔作問者さんに、「ここが好きです」って教えてもらったところですね。「なんでここ?」と思ったのを覚えている。全然大事なシーンではないが、そういうところまで好きになってもらえるのは冥利である。
答えは「えい・とぅ・ずぃ」の「J」の項、「もう、くらげしかとれません」です。
答え合わせ
8問正解、2問不正解。間違えたのは問3と問6でした。
「さては君は、……事の重大さを理解していないな」
「なにを言っている! 自分の言葉の意味がわかっていないのは貴様のほうだろう、安藤!」
「やはり理解していない。……君は声ひとつで、どんな意味でも私を自由にすることができるんだぞ。【それが好きだってことだ】」
問3の完全な文章はこちら。答え見て頭を抱えたんですけど、これまったく同じ文章が冒頭にあって、ただその冒頭部分では【】部分はないんですよ。そちらの印象のほうが強くて、「ここなんだっけ…」と思ったのかもしれない。
非常に作問技術の高いテクニカル問題だった。
あーあ。いい旅行だったな。……自分で一歩を踏み出して、あいてもそれに応えてくれて、ふたりの間には危険な障害物はなにひとつなくて、【長い距離も開かずの踏切】もない。夢のなかの私はなんて幸せなんだったんだろう。
問6がこちら。……。ごめんなさい、思い出せない。過去の自分に申し訳ない。
もっと頑張ろう。