石笛 ほか

 

石笛 西田純詩集

 という詩集を読んでいたのだけどとても面白かった。80ページくらいあって、物語のある一つの詩が載っている。

 

 あるとき、小さな男の子がそれより小さな子を背負ってやってくる。背負われた子は拾われて育てられるのだけど、背負ってきた子はいつの間にかいなくなってしまった。成長した小さな子は、兄の形見の小さな石笛を手に、自分のルーツを知るための旅に出かける、……というようなお話。

 

だけど ぼくにはわからない
ぼくがいったい何者なのか
いったい どうして
絵の中に住んでいるのか

 お話は絵本のような感じで、ストーリー展開や出てくる物事に不思議の感覚があって面白い。絵本を読んでいるような感覚で読めるので(絵はないですが)、絵本が好きな人にお勧めできます。(絵はないですが)

 

22シーズンJ1リーグ第30節 柏レイソルvs川崎フロンターレ

 この試合を見ていました。川崎にとっては優勝争いに生き残るために勝ち点3が絶対に必要なゲーム。……けど、ちょっと日程が厳しめ&けが人が多い、という難しいシチュエーションだったこともあり、精彩を欠いたゲームになった印象。

 

 気になったのはYouTuberみたいな名前をしている川崎の佐々木旭選手。本職は左SBらしいのだけど、今回はチーム事情もあって右でプレーしていたようである。

 なれないポジションで結果を出せた、……とは言いづらかったけどでも頑張ってプレーしていて見ているうちに応援したくなってきた。右サイドで前にいる選手が家長なのだけど、家長って転勤族なので右サイドにいないんですよ。それに右IHの橘田選手も、ゴール前に突っ込むタスクがプライオリティ高めで、なかなかサポートがなく、佐々木選手にボールが渡った時にはひとりで何とかしないといけない局面が多そうでちょっと気の毒であった。でも、突破してクロス上げたり中央に入っていったり、難しい環境ながらもがいていて、……応援したい、ってなりました。

 

22シーズンJ1リーグ第30節 横浜F・マリノスvs北海道コンサドーレ札幌

 そんな川崎フロンターレが首位を争うライバル「横浜Fマリノス」の今節の相手はわれらがコンサドーレ札幌。ほんとはここで勝つのが一番の佐々木旭選手への応援になるのだが、まあ、3連勝中の首位チーム相手にそこまで望むのは「乙」という感じなので……。

 

 

 こうなりました。いや~。頑張ったほうなのではないでしょうか。

 

 全体として横浜の選手も札幌の選手も動きが鈍く、まだ夏の気温が残る9月に日中の試合日程を組むこと自体が有罪なのではないかと感じた。特に札幌は後半70分くらいにはほぼ全員足が止まっていて、しかも交代出場した選手までなんか体が重そう(湿気の中座ってるだけでも体力を消耗するのかもしれない)であった。

 

 気になったのは中村桐耶選手。「みんな走れなくなってて0-0を守り切れるかかなり怪しい、でも指揮官は可能なら1点取れってアグレッシブなことを言ってる泣」みたいな難しいシチュエーションで投入されて、それを大過なく乗り切りましたね。終盤の守備は見事でした。最低限のアピールはできた感じだと思うので、来年はもうすこし使われてほしいですね。