マンガ紹介のまとめ

 

 今回は手抜きですが気になったタイトルがあったらぜひ検索してみて下さい。なにもなかったら王位戦をみてください。

 

なんと彼女は地球を侵略しようとする宇宙人だった。ただの宇宙人ではなく、母星の期待を背負って、たったひとりでの地球侵略任務を課せられた、孤独な侵略宇宙人。……なんやかんやあって、ふたりは手を組んで宇宙人たちと戦うようになる。

 

 この作品について鋭い分析をしようと思ったのだが、……ちょっと手に余った。もちろん時間をかければこの作品の本質をあぶりだすすごくいい批評ができるとは思うけど……、ていうか、僕はビジネスマンなので、そんな時間はないんですよね。毎日書いている趣味のこのブログに割ける時間も、あと25分ほどである。

実際読めば何がどう良い作品なのかは、言葉にするのは難しいにしてもわかりはするはずなので、気になるひとには買って読んでもらうとして、今回の残りはこの「奈良へ」という作品について、あんまり本質はあぶりだせていないけど忙しい日々の合間に書くとしたらこんなもの、という妥協の分析レビュー感想を書いていきたい。

 

 「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド」を原作にした、オリジナル主人公でオリジナルストーリーのマンガだといったんは言うしかないのだけど、すでにミスリーディングである。

 

 3人のうちだれかの恋が成就するということは、これまでのような3人組の友達ではいられなくなるということ。友達でいることと想いを打ち明けることの綱引き、秘密と策謀。それらをストーリーラインに据えた、シリアスなシチュエーションコメディのような物語である。

 

脇役に焦点を当てた描写が入ることによって、正直このへんのシーンはヒカルより伊角さんに肩入れして読んでいる読者のほうが多いと思う。それを利用して、ヒカルが合格を決める場面を伊角さんの視点で描く。この、伊角さんに気を遣うような表情をする男、その表情でなんとなく結果を察してしまう伊角さんと読者、この構図がすごいんだよプロ試験の最終盤は……。

 

 ある恵まれない境遇を描きながらも、前向きさとシュールなユーモアをつねに話の軸としてきたこの作品が表わしているのは、たくさんのものを取りこぼしてきた人間が、たくさんの人間が気づくことのない真実を拾い上げる、というなさそうに見えてわりと起こりうる真実なのかもしれない。

 

 ガッシュ!!の戦闘描写において焦点が当てられているのは、攻撃を繰り出す場面でも相手を打ち倒し破壊する場面でもなく、「攻撃を受ける」場面である。とくに、両手を広げて身を守る手段もなにもなく相手の攻撃の前に立ちふさがる光景は、いろいろなキャラによってなんどもなんども繰り返される。

 自らに降りかかる攻撃を覚悟を決めて甘受する。反撃や防御の手立ては限られているかほとんど見込めないが、とりあえずこの一瞬を、自分の命を度外視して痛みに耐える。そういう局面を美しく、価値があり、必要なことであるとして描いている。