人生でいちばん好きなマンガはなにか? ……物差しのとりかたやそのときの価値観によって答えは揺れ動くけれど、「ヒカルの碁」がそこに高いオッズで入ってくるというのは間違いがない。
原作:ほったゆみ、作画:小畑健のこの、ジャンプでは異色の囲碁マンガは、読みかえすたびに深い感動と新たな発見を与えてくれる。僕はとてもこのマンガが大好きで、目を閉じて1巻から23巻までのストーリーを順にたどっていけるほどだ。
今回はそんな「ヒカルの碁」の個人的に好きなシーンを、……知っているひとだけにわかるような最小限の記述で、ランキングにしてみたい。
原作を見ずに記憶だけでやっているので間違いやずれがあるかもしれませんが、ご容赦ください。
1~10位
1位:「俺も佐為と打たせろ」
2位:そばに座っている佐為にだけ「負けました」が聞こえちゃったやつ
3位:だれかが言いに来るはずだよな、プレーオフになったよ、と どっちだ…?
4位:「碁をはじめてどのくらいになる?」「千年」
5位:倉田「勝負にアヤがついた」
6位:「おーし、100目差つけて勝つぞ」「お前、ワシの心臓を止める気か!」
7位:プロ試験の運命の一戦、和谷の回想のなかでぐにゃあ~となる森下先生
8位:自分の碁のなかに佐為を見つけるやつ
9位:「おっと、こっちの駒は六枚落ちでいいぜ」と扇子を閉じるところ
10位:「俺は、崖から手が離れちまった」と言ってバイクにのせてくれる椿さん
11位~
11位:秀策発言で誤解を生んでるけど、まあべつにいいやとなっている高永夏とそれをたしなめる洪秀英
12位:「俺の勝ちだね、緒形さん」「俺のミスはいい、お前、あんなところに打ち込んで俺の大石を攻め立てるなんて」
13位:北斗杯に向けた合宿で寿司を取るヒカル・アキラ・社
14位:声を震わせて、言わずにはいれなかった「お前は俺より下だ」
15位:傘をさして「驚かなくなったな~」って佐為に言うヒカル。「あたりまえです。なんども見ました」と返す佐為。
16位:くしくも現実となった「神ノ一手ハ、コノ中カラ生マレル」
17位:人気投票で圧倒的得票。「え、オレが一位!?」って言ってる伊角さん。あんたが一位だよ。
18位:昇段ごとにケーキを奢らないといけなくなって衝撃を受ける和谷とそのそばで泣いている冴木さん(おまけ漫画)
19位:sai vs toya koyoのすべて
20位:「私当分院生でいる」
21位:海王中でのひと幕。倉庫に連れていかれて目隠し碁でいじめられる塔矢アキラを助ける女子の先輩がかっこいい。
22位:因島につきあってくれる河合さん。あそこはヒカルが(しかたないが)つんつんしていて、でも付き合ってくれる大人がいることがすごくて尊い。河合さん、大人になって読むと印象がすごく変わるキャラのひとりだ……。
23位:「等しく才たけた者がふたり要るんじゃよ」
24位:ひさびさにヒカルと打ててはしゃぐ佐為。「バカヤロー! 投了だーっっ!!」
25位:ヒカルの碁のなかに「sai」を見つける塔矢アキラ。ヒカル「お前にはいつか話すことがあるかもな」。そのあとの言い合い。