人生のいまの時点になると、ゲームの話をする相手はだいたい「ゲームにそれなりに詳しいひと」になってくる。そういうときにはなかなか話題にできないんだけど、でも実際子供のころすくなくない時間を使って、しっかりわくわくして楽しんだ「版権つきゲーム」というのがいくつかある。話し相手がいなくても話ができる、という「ブログの利点」を最大限享受する形で、そういったゲームの思い出の話をしたい。
金色のガッシュベル 魔界のブックマーク
「金色のガッシュベル」のゲーム。魔本に挟むことができる「しおり」という原作にないキーアイテムを創作して、それを軸にしたゲームシステムを作り、同時に「しおり」にまつわるオリジナルストーリーと原作準拠のエピソードを織り交ぜたシナリオを展開する、……といういま思えばけっこう達者なことをやっていたゲームのように思う。
「しおり」の収集や合成はけっこうやりこみ要素があったし、マップの仕掛けだったり敵も面白かった。魔物と本の持ち主*1で力を合わせて戦う原作のコンセプトもいい感じに再現*2されていた。
シナリオもけっこう「ええー!!」ってなる、見どころがある感じだったような気がする。
これがゲームオリジナルの、キーとなる立ち位置のキャラクター「ココメロ」なのだけどいま見るとデザインがいい。なんというか、……オタク特攻がのっている感じの造形ですね。
やったことあるひとしかわからないトーク
・SAで「ミコルオ・マ・ゼガルガ」を出す手順は何回もやったので、いまぱっと出されても「ミコルオ・マ・ゼガルガ」まで行けると思う。
・ガッシュ界一の激熱呪文「ザグルゼム」登場前のゲームなので、このシステムで「ザグルゼム」を撃ってみたかった~~!っていまでも思う。絶対、連鎖とかさせてほしい。
銀魂 でぃ~えす 万事屋大騒動!
「銀魂」のゲーム。銀魂の世界でいろいろ原作準拠のミニゲームだったりアクションステージをこなしていきながら、借金を返していくという、システム的には「どうぶつの森」をお手本にしたようなゲームである。
初期のDSソフトにありがちな、「DSのソフトだからってやたらとなんでもタッチパネルで操作させようとしているため操作性が悪い」*3「ボリュームが少ない」といった欠点はあったが、でもぜんぜん面白かった。
「ジャスタウェイ」という原作で出てきたギャグアイテムがあるのだけど、このゲームにはそれを工場のライン上で組み立てて、1個組み立てるごとに300円もらえるというミニゲームがある*4。
組み立てに失敗するとゲームオーバーだけど、一回覚えてしまえば失敗しようがない単純作業なのでふつうはミスしない。飽きるまでいつまでも作業ができますよ、というとんだブルシットゲームなのだが、これがけっこう面白いんですよね。
こなしていってもスピードが上がっていくとかそういうこともない。ゲーム性とか上達とかスキルとか、クッキークリッカーにあるマルチプライヤーとかもなにもない、ただ線形で時間を食ってゲーム内の数値が増えていくだけのゲームなんだけど、なんだかやっていると脳内の快楽物質が出て、とてもやりがいを感じた。
みなさんの「子供のころけっこうやってた版権ゲームの思い出」も、この機会にぜひおしえてくださいね。