V6はハッピーエンドだった

 

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 V6のラストライブを見た。ハッピーエンドでとても良かった。

 

 ……ラストライブだからいままで愛唱してきたシングル曲を中心に、総集編みたいな感じでライブをやるのかな、となんとなく思っていたがそうではなかった。

 直前に出した(しかも一曲もシングルカットしてない)アルバムの収録曲を力を入れてやりつつ、トニセンvsカミセンの対バンみたいな構図を作って過去のめずらしめの曲をカバー。「愛なんだ」や「HONEY BEAT」みたいな有名曲は短くカットしてファンサのときに、「PINEAPPLE」のような最近の力作はステージ演出も作り込んで、……というふうにかなりメリハリの利いたパフォーマンスをやっていた。

 

 個人的には「MUSIC FOR THE PEOPLE」「MADE IN JAPAN」「BEAT YOUR HEART」「TAKE ME HIGHER」という、ユーロビートが特徴的な最初の4枚のシングルを連続してやったパートにぐっときました。

 

 あとびっくりしたのが「家族」という曲。揖保乃糸みたいなカーテンが上から降りてきて、それで仕切られた四角のなかにメンバーが入って、天井から吊り下げられたひょろひょろの電球を手に支えながら……、というけっこう不気味な演出で「オレタチ…、カゾク…、オタガイ…、マモル…」というふうに歌っていて、なにこれ那田蜘蛛山編で出てきた疑似家族作ってる鬼のイメージソング?って思った。

 

 あとは「PINEAPPLE」のフルパフォーマンスも見れたので素直に崩れ落ちました。この曲に関しては「PINEAPPLEの好きなところ - タイドプールにとり残されて」という感じでそれのことだけ語った回があるほどには好きで、最後のライブで見れたのがとてもうれしい。

 

 MCはいつも通りただしゃべってるだけだったけど、それでも三宅が帽子かぶってた話とか、井ノ原が26年やっててはじめて「MUSIC FOR THE PEOPLE」の振り間違えた話とか、岡田が26年目ずっとやりたかったいたずらを「MADE IN JAPAN」のときに長野に仕掛けた話とかサイコーでしたね。

 6人からのメッセージの部分は、やっぱり言えることと言えないことがあって、まあ結局ふつうのことを言うしかないんだけど、そのなかでそれぞれの、「このひとはこうだよなあ…」と最後まで個性に感動できる形のスピーチがきけたのは良かった。岡田がもうとくになんも考えずに話し始めて、案の定途中着地点を見失うんだけど、結局岡田が真剣な顔してたら最終的にはさまになるの良かった。

 

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 じつはいまアマゾンプライムで昔のV6のライブがザクザク見れます。漫画は完結してから読む派のひと、いまこそV6おすすめですよ。