ポルノグラフィティの曲をシャッフル再生して鳴っているあいだに鑑賞文を書く

 

 曲をピックアップして鑑賞文を書く、ということをこのブログでは結構やっている。そういう鑑賞文を書くときには鑑賞元となった曲を流していることがほとんどなのだけど、ポップミュージックの3~5分くらいの時間幅だとそのあいだに書ききることができないので、しゃあない、リピートしたりべつの曲を便宜的に流したりしながら書く、ということになる。

 

 では逆に、ほんとに曲が流れているあいだだけその曲の鑑賞文を書いたらどうなるのか? 試したいという気持ちにいまなっている。始まるまではなんの曲について書くのかわからなくて、はじまったら、曲を聞きながらタイピングして、最後の音が鳴ってしまえば文の途中でもおしまいだ。構成を考える暇もなく、推敲もできない。

 

 いちばん慣れ親しんでいる、…ポルノグラフィティの曲であればランダム再生しても人の心を動かしてこれを聞いてみたいと思わせるような鑑賞文くらい簡単に書けるはずだ、曲の鳴っている間、という縛りがあってもそこそこのものができるだろう。やってみたい。スタートですっ。

 

Music1 ヒトリノ夜

 あー! いいのを引きました! 楽勝! アポロのヒットを受けた2ndシングル曲で、これではいまいち一発屋のそしりを免れない微妙な曲……、みたいな評価を当時は受けたみたいだけど、文脈なしで聞いてみれば展開があってノリノリで、ほかのポルノグラフィティとの曲とも上手く差別化ができてて、ファンの多いいい曲になっていますね。

 「GTO」のタイアップ曲にもなった。時間が余ってる。いま「痛みのないしゃれたストーリー」のところくらい。「心の性感帯」ってキショいフレーズですよね。

 

Music2 ROLL

 リズムがあってとつとつと語るようなサビ始まりの曲で、リフ部分に入る「ででででー」って盛り上がりが素敵ですよね。あと、この曲について僕がずっと言ってて、たぶんどこかの記事でも言及したんですが、裏で鳴ってるカシャンっていうクラッシュ音がすごいすき。

 この時期のポルノグラフィティによく見られる2番Aメロを半分にするというのがきいている曲のひとつだと思う。Cメロを引っ張って「恐れてたんだ」とサビにつなげるところも素敵。

 

Music3 アニマロッサ

 引きがいいな…。これも100万回聞いたおなじみの曲で、BLEACHの曲にもなっていたので意外と知名度もある。

 この曲についていちばん僕が言いたいのは間奏に入るまえの「ちゅーる、ちゅっちゅ、ちゅーる」のぶぶんの背後で流れる、緊張感を保ったまま上下に動くギターのフレーズ。音源でいま聞いてめっちゃ目立ってないけど、ライブでの迫力はすごかった。

 

Music4 カルマの坂

 これ、ちょっとまって。人間にはそれぞれの中二病の発症のトリガーみたいなのがあったとは思いますが、僕よりちょっと上の世代のポルノファンの多くのひとにとってこれがそれだったんじゃないでしょうか。

 「天国も地獄でさえもここよりましならどこへでも行こう」男の子が女の子と出会い、現実の世界の無常さをまのあたりにするというそれなのストーリーを持った歌詞がすべての曲で、……じつは思春期を過ぎると聞く理由があんまりない曲になったりする。

 でも、物語のいろいろな緊張を乗り越えてでてくる、Cパートのふわっとした感じと

 

Music5 グラヴィティ

 狙ったかのような最後の曲にふさわしい曲でおどろき。ファンならわかると思いますがこの曲、まじで人気なんですよ。

 その人気の源は歌詞のもつ清楚さと一途さに、ある一部分はあると思う。残りは、赤ちゃんをあやすモビールのついたゆりかごみたいな、ゆったりとした背景のなかに手を取ってみたくなる星をいくつかちりばめた曲叫、そしてローからハイへテンションを移りながら、最終的にはワルツで終わる曲にあると思います。これはみんな好き。

 

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