他校の生徒と戦争する話が一番好き ほか

 

他校の生徒と戦争する話が一番好き

 著名人の訃報に反応するのは、「俺はこんな人物を知っている物知り博士」というアピールになるため積極的にしているのだが、今回はわりと、「ああ、そうなのか…」というしっとりした気持ちになった。

 

 ズッコケ三人組はシリーズ全50巻の1/3くらいを読んでいてとても好きだった。他校の生徒と戦争する話が子供のころはいちばん好きで何度も読み返したけど、いま思うと学校の怪談が現実化する話が奇妙で傑作だったような気がする。保健室のベッドを占拠するプルプルしたゼリーみたいな吸血幽霊、いまでもふとした時に思い出します。

 

 昔の回でも言及した通り、いちばん読んでみてほしいのは『The End of the World』。表題作は人生レベルでオブセッションを押しつけられるエモさだったし、ガラスの置物の話とか、大人の視聴にも耐える面白さですよ。

 

ダイノジポルノグラフィティ

 ポルノグラフィティ、というバンドがあって僕は個人的に忠心を持っているんですけど、……ファンではないけどちょっと好き、くらいの、かつ音楽に見識のあるひとがポルノグラフィティについて語っているコンテンツというのがインターネットにはほんとうになくて(ファンが推し語りをしているのとか、商業用の記事とかはあるのだが……)*1、非常に需要のある部分だったと思うので、この動画が投稿されて良かった。

 ロックフェスとかに出てくるバンドではないがゆえの、リスナーからの見られ方があったという時代性を解説したうえで、ラテンやEDMといった海外で流行っている要素や洋楽・歌謡曲のルーツを踏まえつつ誇りをもってJ-popをやっている、と彼らのスタンスを要約していて、それは非常にうなずけるものだった。

 

 ただ、「ダイノジ中学校」という名前でサブカルおじさん二人が学ラン着てYouTubeをやっているという企画力、本当にそれでいいのか、とはちょっと思った。面白かったので、良いのですが。

 

22 Grand Job

 最近はまっている2分経たずに終わる曲を置いて今日はお別れよ。The Rakesという2000年代に活躍したバンドの曲で、パンクの明快さとスピード感、次々と決まりきったフレーズを繰り出してくるシンプルイズベストな感じが魅力です。

 「22 Grand Job」というタイトルも謎めいていてちょっと口ずさみたくなる、スタンドの名前にぴったりな語感を持っているが、どういう意味があるのでしょう。わかったらいずれ報告します、今日はここまで!

 

 ほかの曲もぜんぜん良い。

*1:インターネット以外だと友達にヒアリングしたら聞けたりするのだが。