画面の下隅にはゆっくり霊夢とゆっくり妖夢。それが、「誰も達成していない偉業」「誰も見たこと無いやり込み」を達成するチャンネルである、……としゃべるのを聞いて、それに、「マイティーやり込みゲーム動画」(アイコンははぐれメタルのフィギュア)*1というたたずまいを見て、正直ちょっと舐めていたのだけど、観てみると実際に偉業を達成していて感動した*2。
まずびっくりしたのはSFC版ドラクエ5をふつうにサンチョ加入のところまで進め、そこからストーリーを進めることなくサンチョを最強まで育成、そのまま残りのボスをサンチョひとりで倒すというやり込み動画。
レベルを最大値に上げるだけではなく、そのあと能力値を上げるアイテムをモンスターから入手することで、すべての能力値をカンストまで持っていくという徹底度合いだ。
そこまでサンチョを強くしても、ドラクエ5をプレイしたことがあるひとであれば、「ゲマの焼けつく息はどうするんだ?」「サンチョって回復呪文覚えなくない?」「ミルドラースの瞑想を越えるダメージ出せるのか?」といった疑問が思い浮かび、「難しくない?」と思うかと思うのですが、それをすべて試行回数で突破しており、マゾヒズムと漢さを感じた。
僕はほんとうにこういうのが大好きです。人類が80億人いてよかった。そのうちの何名かがこういうチャレンジをしてくれるから。
長い動画は見たくないよ、というひとにおすすめなのはPS2版ドラクエ5でエスタークを4ターンで撃破するという、3分ちょっとのシンプルな構成の動画。
構成はシンプルだが2541回の試行回数の果てに得られた奇跡が収録されている。
こういうチャレンジって、過程部分、辛さを耐え抜いているところもまとめてコンテンツにしたくなっちゃうところなんだけど、そういう部分を一切切って*3、最終的にめちゃくちゃ禁欲的な仕上がりになっているのがかなりかっこいい。
苦行をこなしているひとの受難、呻いたり失望したり、それでも達成のために力を振り絞るところを勇気をもってカットすることで、「マイティーやり込みゲーム動画」は安易なおもしろエンターテイメント動画ではなく、価値のある「偉業」を人類史に付け加える素晴らしいチャンネルになっている。
こちらの動画ではケット・シーのスロットを目押ししてルビーウェポンの一撃撃破を目指し、
こちらの動画ではシンプルにハイ&ローで勝ちまくることで、コイン一撃最大獲得枚数を探求する。
そして極めつけはPS版ドラクエ4のカジノゲーム「モンスター競技場」を使って、一撃最大枚数を獲得するこのチャレンジ。本当に感動した。応援しています。