「無料版を遊ぼう!」じゃなくてさ…~20/21プレミアリーグ第17節 トッテナムvsリーズ~

 

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 トッテナム・ホットスパーリーズ・ユナイテッドの試合を見ていた。日向坂46影山優佳さんの推しクラブであることでも知られているリーズ・ユナイテッドは、(具体的には僕はよく知らなかったのだけど)なんかこう、いい感じのサッカーをしているらしく、サッカー好きのあいだでは話題になっているチームである。

 

 たしかに見ていて面白かった。攻めては後方から組み立て、ビルドアップの様々な局面、そしてファイナルサードの崩しかたまでの一貫したパターンをもっていたし、守っては一対一で球際を激しく守る、ソウルフルな走りと食いつきを見ることができた。

 とくにセンターバックのエリング選手が、前が空いているときは臆せずドリブルで運んで、そこからライン間でワンタッチのパスを交換して前向きフリーの選手を中央に作ったり、大外に展開して爆速で駆け上がってくるサイドバックの支援を受けつつクロスに持ちこんだり、裏を使って距離をゲインしたりと、さまざまな攻め手を使い分けてアドバンテージを稼いでいたのが魅力的だった。

 

 やっぱり一回相手の最初の守備ラインを突破して運ぶのって大事ですよね。裏に蹴るボールであってもその後マイボールにできる確率が高まっている感じがしたし、ライン間でも大外でも、ちょっとだけ相手守備陣のリソースを奪った形で勝負できますから。こういうのを自分の応援しているチームで見たい。

 

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 しかし今回一番印象に残ったのは、ハーフタイムに流れた、とある大手オンラインカジノのCMである。

 カジノは一応日本では犯罪になっているが、海外から日本向けにオンラインのみでカジノのサービスを提供している業者は、いまの法律や制度では咎めることができない。*1

 

 なので、あまりこういった業者の広告は、社会的にある程度責任を果たさないといけないポジションの企業が運営するメディアにはこれまで出てこなかったと思うのだけど、今回DAZNで見かけてちょっとびっくりしてしまった。

 一応、なんらかの配慮が入ったようで、広告は「(お金を賭けない)無料版が体験できます。アクセスして無料版をプレイ!」という訴求だけをするものとなっていた。そうすることで法的な問題を回避できるのかどうかはわからないが、見ていて白々しい気持ちになる広告にはちゃんとなっていた。そうまでしてするならやらないほうがいいと思うんだけど、やらざるを得ない、経営的な事情があるのでしょう。

 

 心配だ……。

*1:アクセスしてギャンブルをしたお客さん側は、問題なく犯罪者となる。