試合前
平日のあさ4時に起床した。ふつうは目覚ましが鳴った瞬間悩むんですけどね。暗いベッドで「こんな早起きして、そのあと眠い思いして仕事するんだぜ? 負け試合のために?」と内なる獣がささやき、いつもどおりだと半分くらいの確率で「もっともですね…😇」となって目を閉じるのだが、今回は特に葛藤することなく目を覚ますことができた。
いやいや。
去年はこのカードに勝利し、なんならビッグイヤーもとっちゃったためちょっとまぎれているが、冷静に考えるとシティに勝てる気がしない*1。
けど起きちゃってる。目はギンギンである。これがサッカーファンだけが味わえる、自分で自分を二つに引き裂いているような経験だ。
— レアル・マドリード C.F.🇯🇵 (@realmadridjapan) 2023年5月9日
試合後
予想していたよりマドリーは優位に試合を運んだと思う。立ち上がりこそ攻められっぱなしだったが、手ごたえを感じながら守ることができた。得意の、イマジネーションを共有した連係プレーから持ち運び、カウンターで理不尽な一発を叩きこんだ。
後半は、うまくいかずに一息ついたような格好のシティに対し、ボール保持+プレッシング*2を披露。リアクションで跳ね返した相手に、こちらから主導権をとって殴りに行くというとてもいやらしい動きをできたと思う。
1-1でベルナベウでのラウンドを終える、という結果は合格点には届いていないと思うが、内容を見るとどちらかというと先手を取ったのはこっちじゃないかという気はしている。
シティと違ってこちらには、エティハドではミリトンが戻ってくる*3、という人的積み上げもある。
来週が楽しみです。
カルバハル
最近のマイブーム、カルバハル選手の話もさせてください。
ゲームの入りは大外のグリーリッシュを極端に意識したポジションを見せていて、「おいおいリュディガーとの間誰が見るんだ、頼むぞバルベルデ…🙏」と思っていたが、ときにはついて、ときには離れて、ときにはちょっかいを出して喧嘩して……、といった繊細と大胆のいいところをあわせもつような守備を展開していた。
ハーランドやデ・ブライネ*4を抑えたのと同じくらい、グリーリッシュに仕事をさせなかったのはこの90分の大きな収穫だと思うんですよね。
とくに撤退守備で時間と空間を消しているとき、シティの攻撃陣でいちばん脅威なのは、すこし時間と空間を与えてやればそれをひとりで増幅して仲間に返すことができるグリーリッシュだと思うんですよ。
ただ彼はボールを受けた直後や受ける前に勝負をするのはそこまでは得意じゃないため、グリーリッシュがボールをもって一呼吸おくその呼吸の間を消しにいったカルバハルはすごくいいディフェンスをしたのではないかと思う。そのディフェンスがもたらすリスクを個人とチームでカバーしたことも含めて。