鎌ヶ谷大仏を見てきた

 

 仕事で近くを訪れる機会があったので、かねてからずっと詣でたかった、死ぬまでには絶対に行きたかったとある大仏さんのところに行った。千葉県鎌ケ谷市にいる「鎌ヶ谷大仏」という大仏で、鎌ヶ谷大仏駅近くにある。

 

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 高さは1.8mほど、という控えめな、……見方を変えていえば等身大の、ちょうどいいサイズの大仏で、市民には愛されているようだった。

 

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 駅の近くはのどかな、僕の地元くらいの繁栄度合いの街並みがならぶ。こういう場所を当てもなく歩くのがとても好きである。世のなかに必然はなく、僕も違った形で、――たとえば鎌ヶ谷市の大仏のお膝元に生まれて、ここで幼少期を過ごしていたかもしれない。そうだったらどうだっただろう、というようなことを考えながら歩く。

 

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 「100えんハウス レモン」がとても良かった。「えん」がひらがななのがかわいいし、「ショップ」でも「ストア」でも「キャッスル」でも「パレス」でもなく、「ハウス」と冠したのがアットホームで良い。レモンの切断面をあしらったエムブレムも非常にキュートだ

 ちいさな大仏様といい。鎌ヶ谷は全体的にこういう感じにキュートな町なのかも。

 

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 かと思ったらかなり年季の入った廃墟もあった。自然のカーテンが建物じゅうを覆っており、夏はとても快適なのではないか。

 

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 やはり、この町と言えばこれ!って扱いなのか、いろいろな店が大仏をモチーフにしている。しかし、「BUDDHA HAIR」だと、ひょっとしてあの髪型にするしかメニューがないのか、と思ってしまうため初見のハードルは高い。

 ドアの開閉により、「BUDDH」「A HAIR」と分かれてしまうのもなんとなく不吉に見える。

 

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 お腹が空いたので、鎌ヶ谷大仏名物、大仏コロッケを食べてきた。首都圏から近く、ちょうどいい感じに知名度もないスポットなので、テレビがロケに来やすいのだろう。

 

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 大仏の形をしたコロッケで、これはでも、けっこう単なる名物ではないくらいのおいしさがあった。稠密にひき肉とじゃがいもが詰まっていて、満足感がある。

 

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 近くにあったラーメン屋さん「麺 大仏」へ。「ラーメン」と「背油ラーメン」と「魚介ラーメン」があって、うーん、背油も魚介も捨てがたいけど、なかなか来れないお店だし、いちばんオーソドックスなメニューを頼むべきか、と思って「ラーメン」にしたら、背油の浮いた魚介だしラーメンだった。

 こういうことがあるとちょっとうれしくなりますね。店長の志を感じる、おいしいラーメンでした。

 

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 最後はちゃんと大仏様にお参りをして帰った。鎌ヶ谷大仏、良い場所なのでぜひ。デートなどにおすすめです。