SKET DANCEにでてきたところのN(ナゾ)

 

 僕の経験から言うと、人間ははっきりと2種類に分かれる。クイズを楽しむことができる人間と、そうではない人間だ。前者の人間は、ちょっと難しそうな、けど知恵を絞ったら解決できそうな課題を目のまえにしたとき、興奮して、それを自力で解きたいと思うのだけれど、後者の人間はただ「だり~」と思うだけである。

 前者の人間はテレビのクイズ番組やYouTubeのクイズノックと言ったコンテンツを楽しみ、自分もそこにパラレルに参加したりするが、後者の人間はそういうことはしない。前者の人間はサイゼリアの待ち時間を間違い探しでたのしく待つことができるが、後者の人間は互いに食い違うふたつの画像を用意することにある意味がなんなのかまったく理解できない。前者の人間は推理小説を頭から読むが、後者の人間はいったん最後らへんのページを読む。

 

 僕は明らかに後者のタイプの人間であり、クイズを解くことがまったく好きではないのだけれど、クイズの問題を作って出題するのはけっこう好きである。

 なんかこう、自分が出した問題に目のまえのひとが食いついてくれて、いろいろと考えを巡らせて、でもわからなくて煩悶しているのを見たり、上手く出したヒントで解決まで誘導して、目のまえのひとがすっきりしているのを見ていると生理的な快感があるんですよね。そういう癖なんだと思う。

 

次の☆にあてはまる色はなんでしょう?

青赤黄☆緑赤

 これがいままで作成したなかでいちばん気に入っている問題である。ノーヒントで答えを出すのは(可能ではあり、実際に出してきた人も皆無ではないが)ちょっと難しい。すこしずつヒントを出していくことになる。

 この問題の素晴らしいところは、「答えを調べようとしたら答えがわかる」という良い性質を持っているところである。調べたらわかるのではなく、調べようとした時点でわかる。そんな性質を持つ問題は、なかなか数多く作れるものではないのではないでしょうか。

 

石にあって、岩にない
部屋にあって、廊下にない
囚人にあって、看守にない
炎にあって、水にない
騎士団にあって、氣志團にない
プリンスにあって、プリンセスにない

では、生と死ではどちらにあるでしょうか?

 これも好きな問題である。そもそものものを知らないと解けないのだけれど、かなり人口に膾炙しているのでだいたい大丈夫である。

 あるなしの対として取り上げているものが、けっこういろいろなパターンになっているほどこういうクイズは美しいものだと思うのですが、これはけっこういいんじゃないでしょうか。

 

 どちらも、けっこう昔に作ったもので、近年はこれに匹敵するような自分のお気に入り問題を作れておらず、ベテランに何度も登板をお願いすることになっている。できれば、あたらしく作りたいですね。今日をもちまして、このブログ「タイドプールにとり残されて」は最終回となります。いままでみなさん、ありがとうございました。

 

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