ティナリウェン・ファクツ

 

 以下がTinariwenについての事実である。

 

・ティナリウェン(Tinariwen)は、サハラ砂漠西部のトゥアレグ族が結成したバンド。1979年よりマリ共和国北東部のキダルを拠点に活動している。

・1979年に、リビアの革命戦士キャンプで知り合ったメンバーを中心に結成された。

トゥアレグ人が自治権を求めて、マリ共和国政府と武装闘争を繰り広げる中、マリ北東部のキダルを拠点に活動し、カセット・テープでアルバムを発表。

・フランス語とトゥアレグ語による歌詞を用い、“砂漠のブルース”とも称されるサウンドは、ブルースのみならず、民俗的な要素も多分に反映した独自のものであり、その目新しさから称賛を浴び、2012年には第54回グラミー賞において最優秀ワールドミュージック・アルバム賞を受賞した。

(すべて日本語版のウィキペディアからそのまま引用)

 

 伝統的な打楽器と、極めて洗練された音色のベースギター。そこに朗誦するようなヴォーカルが乗っかって、間奏で入ってくるかっこいいというしかないギターに度肝を抜かれてくれ。

 

(以下はすべて英語版のウィキペディアから抄訳)

・バンドを結成したIbrahim Ag Alhabibは4歳のとき、父親が処刑されるのを目の前で見た。

・そして西部劇でカウボーイがギターを弾くのを見た。

・はじめてのギターを、棒と釣り糸とポリタンクで作った。

トゥアレグ族の古い音楽と、アラビアのポップミュージックを弾きはじめた。

アルジェリアの難民キャンプで現地のアラブ人から初めての本物のギターをもらった。その難民キャンプで反政府組織に加わり、音楽と革命を志す仲間と出会った。パーティーや結婚式で演奏した。

カダフィ大佐が作った侵略部隊にトゥアレグ兵士として加わった。

・そこで出会った音楽家たちとグループを作り、物乞いをして手に入れた空のカセットテープに楽曲をレコーディングした。カセットはサハラ砂漠の国中に流通した。

・1990年から始まった革命では、兵士として戦った。

・平和条約が締結されたあと、彼らは兵士であることをやめ、すべての時間を音楽にささげた。

・1998年、フランス人のプロデューサーが彼らに興味を持つ。

・またたく間に世界的な成功を得る。

・2010年のFIFAワールドカップ南アメリカ大会ではオープニングアクトも務めた。

 

 その後も音楽と戦争の狭間で、政治的アイコンになったり、メンバーが拘束されたり(多くのバンドメンバーは助かったが、ギターを守ろうとしたAbdallah Ag Lamidaは捕まった)などいろいろあったようだが、今年の9月6日に8枚目のアルバムをリリースした。