自分の大喜利に点数をつける 3

 

 

 さっそく自分の大喜利に点数をつけていきたいと思います。

 

 うーん、なんともいえない。これはジャンルとしては、「お題の画像の目立たないところに目をつける」系のボケのようで、たとえば、スクショをあげているツイートに対して「電池の残量すくなすぎ!」みたいなツッコミをする定番ネタと感覚的には似ている。

 この画像では、ボケをひっかけるポイントではなさそうなしずかちゃんの指の形に着目している。そういう常套手段を使いつつ、マンガとしての流れにも沿ったボケで、「あ、笑ってる時間の長さが重要なんだ」みたいな意外性も与えているが、かといって笑いとしての爆発力があるかと言えば微妙なところである。いじわるな言いかたをすれば、技術の高さはうかがえるが、逆にその技術の高さにあぐらをかいて、大喜利の魂を忘れているようにも見える。

 その点を鑑みて、50点とする。

 

  技巧に走り、大喜利を楽しむ心を忘れてしまったのがさきほどのボケだったとしたら、こちらは真。タマゴからかえった直後のようなボケではあるが、しかし魂は感じる。異形の力を持つ登場人物が、理解者だと思っていた身内に拒絶されるシーンを思い浮かべてしまう。こちらも50点とする。上のボケと足すとちょうど100点になるような50点と言えるのではないか。

 

  基本的には大喜利というのは言いっぱなしのボケで、そのボケへの反応はそれを聞いた人に任せることがほとんどなのだけど、このお題は特殊で、4コマ目の男の子の反応にもぴったりと合うようなセリフを先生に言わせないといけない。お題がリアクションを先取りしている、非常にテクニカルなお題だと感じた。実際考えるのが難しくて、2週間ぐらい悩んで、いまもこの回答に100%の自信を持っているわけではないんだけど、自分の思いつく全てをぶつけた。

 こう言われたらこういう顔になるだろうな、それが伝わっているかどうかが評価のすべてであり、なかなか自己採点は難しい。58点というところか。

 

 ハンドスピナーが完全に滅びてしまい、もはや実物が現存していない令和の時代にこのボケを評価するのは難しい。本当はこれは「人体切断機」というひみつ道具なのだけど、すでにこの場面自体がそもそも藤子・F・不二雄のボケなので、それに重ねてボケるなんて、まあ勝ち目の薄い戦だと思う。40点。

 

 これは面白い! し、この発想がでるひとは他にはいないでしょ!! マンガの最終回のちょっと前くらいの巻で、敵の攻撃を受けて瀕死になった主人公がまっ白い背景のなかで自分と対話するようなシーンを思い出させる。お題にもよく合っているし、100点ですね。