自分の大喜利に点数をつける 9

 

 そんなことで大喜利を考えるモチベーションが下がる人間だとは思いたくなかったけれど、事実として、Twitterではフォロワーがひとりもいなくなってしまったので、大喜利を考えるモチベーションが下がってきていた。

 ここはひとつ昔の自分の大喜利に点数をつけて、モチベーションを回復させたい。

 

 これ個人的には超好きなんですよね。宮さんが鋭いカーブにのけぞって、……っていうシーンで感動を表現する、その大きい主語が第一の面白がりどころだし、感動を表現するべきではない球審がそれをやるというところが補助的な面白がりどころになっている。

 それに、「スポーツ最高!」というのは、僕がふだん日常の生活のなかで本当に思っているリアルなことだったりする。大喜利というジョークの形式を使って、リアルな思いを言う、そういうことができたのもとてもうれしかった。主観が入りますが、主観込みでいいのなら間違いなく100点です。

 

 これも面白いな……。毎週引越ししているという時点で家庭環境にちょっと切なさがあるし、せっかく登場人物紹介してもらったのに来週には会えなくなってしまうところも切ない。

 穴埋め大喜利で、穴を埋める言葉そのものは面白ではないんだけど、それを埋めたあと、踏まえてシチュエーションの全体を見渡してみると別の場所に面白さが生まれている、……という形式の回答がとてもテクニカルで好きで、見かけるたびに嘆息するのだけど、そのふだん嘆息しているものに近い回答が出来たのではないでしょうか。どうしようもなく…、100点です。

 

 元寇を仕掛けるがわの立場で、しかも事後的に使われるはずの元寇という言葉を元寇が起きるまえに、しかもそっちには元寇という言葉はないがわの立場ながら元寇という言葉を使い、しかも元寇について知り尽くしていないと言えない「元寇あるある」を言おうとしている、……そして追い返され、それで元寇が起きてしまう、というメタフィクションさながらな複雑な構造を持ったボケである。それをあるある早く言いたいという人口に膾炙したネタで口当たりを良くし、テクニカルさとキャッチーさを兼ね備えたすばらしいマリアージュになっている。100点です。