ネタバレ注意!!~「カメラを止めるな!」~

 

(この記事には作品のネタバレが含まれますので注意!!)

 

 

 

 

 

 

 たくさんのひとが大絶賛していてめちゃくちゃ流行っているものをあまり見たり聞いたり読んだりしたくない、という20代のうちには卒業したいような悲しい癖が僕にはあって、それらを見たり聞いたり読んだりするかわりに、話を合わせるために軽くネタバレを見てすますことが多い。そんな感じなのに、社会現象的なヒット作になったこの映画のネタバレを、なぜかたまたまぜんぜん知らなかったこと、いまそのことにとても感謝している。

 

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 本当に面白い映画だった。

 

 みなさんはネタバレに対して、日ごろどんなふうに向き合っているでしょうか? ネタバレに関しては極端から極端まで、いろいろな意見が世の中にはあるけれど、僕はけっこうな容認派であり、どんなに楽しみにしている作品についてどんなネタバレを食らっても(怒ったふりをすることはあるが)それに関して気分を害することはとくにない。それを踏まえたうえでできる新しい面白がりかたがあるな!とポジティブに考えがちである。作品を鑑賞するまえに自分からネタバレを仕入れていったりとかもふつうにする。それどころか、ネタバレでしか知らないけれど知ってるふりをして「あれ、まじで良かったよね~」とか適当なことを言うときもある。

 

 なにに関しても、べつに新しい展開的な驚きを求めてそれを見たり聞いたり読んだりしているわけではないのである。展開を知っていても、それだからこそ際立って感じられる作品のほかの素晴らしい側面があり、そこをメインに感受することのほうが、驚きを求めるよりも僕の性格にあっている、ということなのでしょう。

 

 ただ、それを踏まえて本当に言えるのが、「カメラを止めるな!」をなにも知らない状態で見れてとても良かったということ。ほかの大部分の作品と違って、絶対に、「カメラを止めるな!」はなにも知らない状態で見たほうがどう考えても面白い。そういう構造になってるし、それを前提にしたプロモーションがなされている。それに、僕がSNSで見かけた、「カメラを止めるな!」の感想を言っているひとたちもたぶんみんなそれを理解していて、ネタバレを極力避けた言及をしていた。そのすべての配慮に、見終わったいまとなってはほんとうに感謝の念が尽きない。

 

 社会現象的なヒット作になって、地上波でも放送されたため、なかなかこの作品のことをなにも知らないひとというのはすくなくなってきているのかもしれない。そのなかにはネタバレをいとわないひともいて、ネタバレ注意!!と書かれたこの記事を「ま、とりあえず有名作品だしネタバレくらいは見とくか。それでいつか見るかどうか参考にするか」ぐらいの気持ちでクリックしたかもしれない。

 

 考え直してほしい。絶対にネタバレは見ないほうがいい。べつにいま見なくてもいいから、でも、いつか気が向いて見たくなってくるときのために、絶対にネタバレは遠ざけておいたほうがいい。

 

 これからもずっと、Wikipediaのページとか、信用できないひとの安易な感想記事とか、絶対に、見ちゃだめですよ。