この動画を永遠に見ていられる。だからと言ってスマブラとスイッチを買うことはないと思うが、それでもこれは永遠に見てしまう。物心ついたときからドラゴンクエストが本当に大好きなのです。
ただ「勇者」というスマブラにおけるキャラ名にすこし違和感を持つドラクエファンは多いような気がしている。スマブラファイターとしての勇者はカラーバリエーションとして4種類の姿があり、デフォルトの見た目であるドラクエⅪの勇者に加えて、ドラクエⅢの勇者、ドラクエⅣの勇者、ドラクエⅧの主人公が選べるようになっている。ドラクエファンでなくても注意深く読んだ人は違和感と言った意味が分かるだろう。ドラクエⅧに登場する主人公は、正確には勇者ではないのである。
ドラクエⅠ→勇者
ドラクエⅡ→勇者
ドラクエⅢ→勇者
ドラクエⅣ→勇者
ドラクエⅤ→勇者ではない
ドラクエⅥ→勇者ではない
ドラクエⅦ→勇者ではない
ドラクエⅧ→勇者ではない
ドラクエⅨ→勇者ではない
ドラクエⅩ→勇者ではない(たぶん)
ドラクエⅪ→勇者
シリーズそれぞれでプレイヤーが操作するキャラクターがはたして勇者かどうか?を一覧にすると上記のようになる。では勇者じゃない6人は何者なのか?と思われるかもしれない。ドラクエⅤの主人公は勇者ではなく、作中にはべつの勇者が存在する*1。主人公と勇者がどういう関係にあるのかはおおきなネタバレになるので脚注で。
ⅥとⅦでは勇者は職業のひとつとして存在し、そこそこ就活を頑張ればだれでも勇者になれる。Ⅵにいたってはスライムでも勇者になれる。売り手市場の優しい世界だ。
Ⅷには勇者と呼ばれる存在は出てこない。Ⅸの主人公は天使である。Ⅹについては僕はほとんど知識を持たないが、MMORPGだともし勇者がいたら世界中が勇者であふれかえってしまうという事情を鑑みるに、たぶん勇者ではないのではないか。長い勇者不在の時代を経て、Ⅺではひさしぶりに勇者が登場した。
こちらが公式のキャラ紹介である。ファイターとしての「勇者」はゲーム内で最も多彩な技を持っているらしいが、そのうちのいくつかはじつはドラクエにおける勇者の技ではかならずしもない。
B攻撃は「メラ・メラミ・メラゾーマ」(溜めによって変動)となっているが、こちらは基本的には勇者が使う呪文ではなく、どっちかというと魔法使いタイプのキャラに譲られている。……のだけど、Ⅺの勇者だけは例外的にフルで使うことができる。Ⅺの勇者は通例よりもおおくの呪文を憶えるのである。
ドラクエⅪでは呪文の攻撃力がキャラの性能によって左右されるようになったため(逆にそれまでのシリーズでは、おなじ呪文は誰が使ってもおなじ威力だった)呪文のレパートリーに頼らずともキャラを立てることができるようになった。11の勇者もメラゾーマを使えるけれど、その威力は本来の呪文アタッカーであるベロニカにはかなり見劣りする、……というように。
もしこの仕様変更がなかったら、スマブラ勇者の技はもうすこし貧弱になっていたかもしれない。
とも思うけど、復帰技の「バギ・バギマ・バギクロス」*2(こちらも溜めで変動)はⅪ勇者も使えないのでやっぱり技の選択にあまり忠実性はないのかもしれない。ネスとかも原作ではPKファイヤーもPKサンダーも使えないものね。