Twitterにはbotというものがある。人力ではなく自動でツイートをしているアカウント、というくらいのものだが、ひと口にbotといってもネタの面白さや知名度、技術力などにおおきなバリエーションがある。そのなかでも個人的に好きなbotをいくつか紹介していきたい。
オーリン
ゲームやアニメや漫画のキャラの台詞を無限にツイートしつづけるbotというのは、探せばけっこうある。ファン活動の一環として作っているひとが多いのでしょう。ほかにもドラクエにはもっと魅力的ないろんなキャラクターがいるはずなのに、なぜ彼をフォローしているのかはよく思い出せない。
ちなみに、オーリンはまれに慇懃に話しかけてくる。だれかからリプが来た! と思って喜んだらオーリンで、ちょっとがっかりしたことが昔何度かあった。とくに返事はしていなかったので、最近はほとんどリプは来ない。それはそれですこし寂しくもある。
春秋戦国滅亡国家bot
なにひとつ知らないし、そもそもなにもわかっていない国がどんどん滅亡していくbot。なにもかもわかっていないわけのわからない国が多すぎてすごい。本当にそんな国あったんだろうかと毎回疑ってしまう。
ブタゴリラが嘘の時報をするbot
つぶやきはこの調子なので、フォローしていてもまったくなんの役にも立たない。……はずなのだけど何故か根強いファンがいる比較的有名なbot。時報ではなく嘘の時報と言うところに技術力の低さが見えて趣深い。
なぜこのbotにリプライがついてるの?と疑問に思うかもしれないが、こういうことである。
ソクラテスの取り巻き、相づち bot
これはちょっと面白いことを考えたなあ、と思った。プラトンの対話篇を読んだことがあるかたはピンとくると思うけど、ソクラテスのまわりにはソクラテスの弟子みたいなのがいて、それがソクラテスを持ち上げたり、たまに反論したり(そしてすぐソクラテスの追及を受けたり)して話が進んでいく。その弟子の発言だけを切り取って集めている。
テアイテトス「そうです、そういうこともまたありますね」(『テアイテトス193E)
— ソクラテスの取り巻き、相づち bot (@sonotoridesubot) July 8, 2019
当たり障りのない相づちのバリエーションで言えば世界一のbotだと思う。僕も、目上の人と話すときなどにとても参考にしている。
菱川師宣bot
最後のひとつは、自分の目で確かめていただければと思います。