沼津さんぽ記3 ダイヤコーヒー
お店の外はこんな感じ。
ただ中に入るとこう。内装もふつうの喫茶店のようなソファやテーブルは撤去されていて、集会所みたいな簡易的なものになっている。そして余ったスペースには色紙やグッズがずらり。
知ってて入るならよいですが、旅先で雰囲気のある古喫茶店をめぐるのが好き…、みたいな渋おじ様が入ったらどんな顔になるのだろうな。もともとふつうの「ダイヤコーヒー」という喫茶店だったのが、たまたま同名のキャラが活躍するアニメが放送されたことで、「いっそこれで行くか」とこんな感じになったらしい。簡易的な席もこれはこれでソファとかがあるより同好の士との交流や会話が発生しやすい、いい設定になっていると言えそう。
コーヒーは自家焙煎しているもので、近くのお店でもここの豆を使っているのがけっこうあるらしい。
帰りにはショップカードをもらった。狙ってはいないだろうがそこはかとなくダイヤさん感があって笑った。ダイヤさん推しにはもちろん、そうでないひとにもおすすめの沼津スポットです。ぜひ訪ねてみてね。
変なずんだもん動画
調理風景の実写+ずんだもんの解説、というのはとてもよくあるフォーマットなのですが、それにしても変なチャンネル。安定しない語尾、「~~の味がして、おいしい」という気の抜けた食レポ、動画内で物を触ってひたすら回転させる、寒いギャグはテロップはだすけど音声はカット、……といった定番化要素もあるが、それ以外の部分は意図の見えないシュールな演出がひたすらまぶされており、視聴者の平凡な期待通りには1秒たりとも進めてやらないという強い逆張りの志を感じる。非常にアシッドなチャンネルであり、中毒性がある。
それでいて調理技術はなんか高く、僕の生活では参考にするところがないくらいのハイスケールである。「卵の簡単な割りかた」とかだったら、自分もこんどやってみよってなりますが、このレベルだとみてすごいな~で終わっちゃいますね。
銃の動画があるので銃好きにもおすすめ。対象範囲が広いチャンネルである。
ブラームス クラリネット五重奏曲 Op.115
仕事中になにげなくブラームスのクラリネット五重奏曲を流したのですが、とてもいい曲で感動してしまった。仕事中にこのような人間的な状態になるとなかなか能率が下がって大変なので、とりあえずその場は押し殺し、あとで繰り返して聞いたのですが、めちゃくちゃ好きだ……。
クラリネットの音色が弦と混ざって天上的に響くのも好きだし、曲全体の構成に遊びと緊密性が両方あって、また一発で大好きになれるすごくわかりやすく良いところと、よくわからないけどもっと気になる…!ってところも両方あるのが推せる。一過性じゃなくて、多分人生でずっと聞いていく。鮮やかさと謎に満ちている。
あと、曲自体の良さとは関係ないですが、自分がそもそも好きな曲を思わせる雰囲気やメロディーのところがいくつかあって、パーソナルな聞きかたでも惹かれました。
クラリネットが奏でる、虚飾を取り去った、夢見るようなときに苦みばしった旋律は、多くの識者により真の「愛の歌」と評されており、それを弦部がコン・ソルディーノで支え、包み込む。第一部は、クラリネットによってシンプルに奏される主要主題が、哀切と親愛のこもった調子によるドルチェで歌われ豊かに展開されていく。
Wikipediaを見ていたら文章が盛り上がっていて良かった。たとえ名曲であっても、Wikipedia文章はそっけない、みたいなのはけっこうありますからね。
みなさんもぜひ、そんな「虚飾を取り去った、多くの識者により真の「愛の歌」と評されているメロディー」を聞いてみませんか? おすすめです。