僕は自分の花嫁で

 

僕は自分の花嫁で
夜目覚めて作る卵焼きが気の置けない片割れだ

文化を改善できると信じ
死にかけだが幽霊未満の身心で
あのころのお菓子でできた塊肉を夜な夜な解体するのだが
たまに見る誘惑の夢のせいで
そろそろ説得力がなくなってきたところだ

森林限界で死ぬのもいい
孤独とは出会うことができないものだから
自分で見つけるしかない


僕こそが僕の母親で
これまで母だと思っていたものは
ただの代理母だったのだ