プレミアムモルツ ダイヤモンドホップの恵み
今日は売り場でひときわ目を引いた、宝石のような外装のこちらの限定ビール「プレミアムモルツ ダイヤモンドホップの恵み」を飲みました。
公式情報によると、「ダイヤモンド麦芽」由来の深いコクと、超希少品種「ダイヤモンドホップ」由来の上質な香りが、複層的に感じられるのがポイントらしい。
個人的な感想としては、良くも悪くもとがったところがないビールだなあと思いました。味とか香りに「ホップだ!」感はあるのですが、いわゆるホップ推しのプレミアムビールと比べると控えめ。ただ、ご飯と一緒にごくごく飲めるかというとそれにはちょっと癖があるような……。
あと、うまみが控えめで、飲み疲れしなさそうな味だというのはよいポイントな気がする。臆せず500mlを買ってもいいと思いました。
帝国の興亡
最近読んだこの文章が、「憂愁」という感じでとてもよかった。
友人が遅れてやってきて、「この辺はもうスラムですよ」とこともなげにいう。
「貧富の差が年々激しくなっていて、この流れはもう止めることができない」
テキサスとサンフランシスコで見聞した物事から、ビッグテックの台頭とそのそばでとどまることのない格差の拡大についての思いを書いたクライマックスの部分へつながる文章なのだけど、全体に感じる無常観や、やや大仰に感じるけどそれすら無常の感覚に回収される文彩がかなり素敵である。
特に冒頭の、アメリカの歴史の部分、最初読み飛ばしたけど改めて読み返すといいイントロになっている。
これも好き。じゃあ似てないだろ!*1
『毒があるのになぜ食べられるのか』
という本を読んでいたのだけど面白かった。薬学のキャリアを持つ著者が身近な生き物や食べ物に潜む毒を解説していく本なのだけど、「見出し:〇〇(生き物や食べ物)。〇〇〇〇というものですが、なんと〇〇〇〇という成分が入っていて、これは食べると毒になります。(化学式)」という記述が延々繰り返されてストイックだった。
読み物として面白いかというと、一般的な基準だと微妙よりになると思う。けど、こういう淡々とした事実の記述を、テンションの上がり下がりなくじーっと読んでいたい、そんな気分の日もありますね。そして最近の僕は結構そういう気分だったので、かなりいい読書体験ができました。
*1:英語の文章でたまにあるこういう突っ込み待ち好きです。