ワンピースのことをほとんど知らないのですが、あまりに流行っているのでついにワンピースの夢を見てしまった。午前2時~3時過ぎくらいの出来事だったように思う。
そういう編があるのかは分かりませんが、「魚人島」編のはじまりの部分を夢では見た。正確には前の島での話のエンディングがちょっとあって、金色のタコ(麦わら一行がなにかしら救ったんでしょう)がたくさん列になって並んで、喚起を爆発させながら船を見送る、というシーン。
そのあと場面は飛んで、魚人島に上陸する。上陸メンバーは4人で、ワンピース*1とゾロと???*2と、途中の海域で拾った、「アーロン」という記憶喪失の魚人らしき男であった。
魚人島の波打ち際には何名かの魚人がいておたがいを「アーリル」と呼び合っていた。あとでわかることだが、魚人は全員人間によって「アーリル」以外の名を名乗ることを禁止されていて、それが長く続いた結果、おたがいだれがだれなのかよくわからないようになってしまっていたのである。
人間による魚人の支配は屈辱的なもので、魚人は魚人島の片隅の、人口に比べて極めて狭小な1エリアのみに居住が許されていた。本来魚人は海で生計を立てていたが、人間による汚染で海にはもはや生き物はいない。
かわりに、泥で汚れた海をあさっていると、なにか「卵」のようなものが手に入ることがあって、それを割ると中には埃まみれになった落ち葉が入っている。これが魚人の主な食糧だが、もちろん味はなく、栄養も生きていける最低限しかない。この卵は人間が生産して魚人の海に流しているもので、……これも人間たちによる魚人へのサディスティックな支配のひとつのチャンネルなのである。
そういったことが上陸後すこしずつわかっていって、ワンピースやゾロたちは魚人が置かれている悲惨な境遇に憤る。「人間を追い出せばいいのに」と言うんだけど、魚人たちは栄養がなさ過ぎて立っているだけでやっとだし、おたがいの区別がつかないので反乱を起こそうにも力を合わせることすら不可能だった。
そんななか、ある魚人(名前はもちろん「アーリル」)が、こういった昔話を語る。
この島にも昔、人間の支配にひとりで歯向かった勇敢な魚人がいて、自らを「アーロン」と名乗った。いろいろあって結局人間の支配を覆すまでの勝利は納められなかったアーロンは、島を離れどこかへ行ってしまった。彼はいまどこで何をしているのか。
そこまで読んだところで僕(夢を見ている僕)は、「たしか、アーロンって悪い魚人が序盤にいたよな? だからアーロンは人間を憎んでいたのか。すご、こういうところで話がつながってくるなんて。『ワンピース』って噂通り伏線回収凄いんだな」と思った。
その話を聞いても「アーロン」が記憶を思い出すことはなく、麦わら一行が島の年限が支配する区域に踏み込もうとしたところで今回の夢は終わったのだけど、全体的にとても面白いお話だった。
細かいところは忘れてしまったので割愛したけど、キャラ同士の掛け合いはくすって笑っちゃうくらい面白かったし、それが全体のシビアなテーマを引き立てていて良かった。